HEART OF SWORD
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アオイの目は真剣そのものだった。
最早、その意思を止める事は不可能と知った沙織はため息をつく。
沙織「わかりました。ドラゴンゾンビの退治、お願いいたします。」
「御意。」
沙織「その前に、貴女の双剣を拝借してもよろしくて?」
「何ゆえ?」
沙織「私には魔法は使えませんが、せめて私の小宇宙をこの剣に宿らせ、少しでもお役に立てるようにしたいのです。」
「恐縮です。」
アオイは双剣を差し出す。
沙織はそれを受け取り、己の小宇宙を刀身に送る。
沙織「私の聖なる小宇宙を込めました。少しは戦いやすくなると思われます。」
「ありがとうございます、アテナ。では。」
アオイは一礼すると部屋から出ようとする。
カミュ「アオイ!!」
アオイは立ち止まるが振り向かない。
カミュ「…生きて、帰って来い。」
「わかっているよ、カミュ。いってきます。」
それだけ言い残し、アオイは教皇宮から下りていく。
その瞳には強い意志が宿り、一歩も退かぬという決意の表れでもあった。
(何とか、私だけで済ませなければ。この世界の人たちを犠牲にする事だけは絶対に出来ない!!)
アオイの瞼の後ろには、この聖域で出会った全ての人たちが浮かぶ。
そして、愛しいと想える男性も……。
「カミュ、貴方を守る力を…小宇宙を…私に勇気を分けて…。」
振り向いて見上げた教皇宮。
そこからはまるで自分を包み込むような暖かな気配がいくつも立ち上っているのがわかった。
アオイはフワリと微笑み、背を向けた。
「ありがとう……。」
そして、目指すべき森を見据え、向かう足に力を込めた。
(ドラゴンの王、貴方を然るべき時に葬れなかった罪咎は全て私にある。今その償いに!)
~続く~
最早、その意思を止める事は不可能と知った沙織はため息をつく。
沙織「わかりました。ドラゴンゾンビの退治、お願いいたします。」
「御意。」
沙織「その前に、貴女の双剣を拝借してもよろしくて?」
「何ゆえ?」
沙織「私には魔法は使えませんが、せめて私の小宇宙をこの剣に宿らせ、少しでもお役に立てるようにしたいのです。」
「恐縮です。」
アオイは双剣を差し出す。
沙織はそれを受け取り、己の小宇宙を刀身に送る。
沙織「私の聖なる小宇宙を込めました。少しは戦いやすくなると思われます。」
「ありがとうございます、アテナ。では。」
アオイは一礼すると部屋から出ようとする。
カミュ「アオイ!!」
アオイは立ち止まるが振り向かない。
カミュ「…生きて、帰って来い。」
「わかっているよ、カミュ。いってきます。」
それだけ言い残し、アオイは教皇宮から下りていく。
その瞳には強い意志が宿り、一歩も退かぬという決意の表れでもあった。
(何とか、私だけで済ませなければ。この世界の人たちを犠牲にする事だけは絶対に出来ない!!)
アオイの瞼の後ろには、この聖域で出会った全ての人たちが浮かぶ。
そして、愛しいと想える男性も……。
「カミュ、貴方を守る力を…小宇宙を…私に勇気を分けて…。」
振り向いて見上げた教皇宮。
そこからはまるで自分を包み込むような暖かな気配がいくつも立ち上っているのがわかった。
アオイはフワリと微笑み、背を向けた。
「ありがとう……。」
そして、目指すべき森を見据え、向かう足に力を込めた。
(ドラゴンの王、貴方を然るべき時に葬れなかった罪咎は全て私にある。今その償いに!)
~続く~