HEART OF SWORD
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第4話「王の出現」
アオイがカミュに小宇宙とは何ぞやという指導を受けるようになってから、既に1週間。
座学に始まり、カミュの実演指導、アオイの実習と実に充実した日々が過ぎていく。
カミュは任務や執務の無い時は、ほぼアオイに付きっきりで指導していた。
カミュの指導が無い時は、腕を鈍らせてはならぬと剣術に励むアオイ。
肝心の小宇宙指導だが、アオイは思ったよりも飲み込みが早い事がわかった。
カミュ「本来なら数年かかってやっと自分の小宇宙の片鱗を見出せるのだが、アオイの場合は既に片鱗を見せている。自在にコントロールするにはまだ時間はかかるが、彼女は素晴らしい使い手になれるだろうな。」
執務室でアオイの話題を振られたカミュ、彼の言葉は教える側の充実感も伺える。
サガ「才能があるということだな。惜しい事だ、彼女がこの世界の人間ならば聖闘士として本格的な鍛錬をしてもらうのに。」
リア「そういうな、サガ。彼女とて元の世界で生かしたいと望んだ事なのだから。」
ミロ「時々、宝瓶宮や双児宮から僅かに小宇宙を感じる事があるんだけど、それがアオイの小宇宙なのか?」
カミュ「あぁ。」
サガ「ふむ。小宇宙を自分の意思で操れるようになれば、彼女が元の世界に帰るのに大きな鍵となるだろうな。」
カミュ「鍵?」
サガ「情けない話だが、私とカノンの2人掛かりでアオイの世界へチャンネルを繋げようとしているのだが、なかなか上手く探せないんだ。しかし、アオイが己の小宇宙を引き出せるとしたら、それを鍵にして元の世界を見つけるのも容易くなろう。」
リア「なるほど、アオイの小宇宙と元の世界に満ちている小宇宙が繋がれば、チャンネルを繋げるのも容易になるな。」
カミュ「さしずめ、アオイが小宇宙を習得するのは早く帰る為の修行ともいえるわけだ。」
ミロ「で、今日のアオイは何してるの?」
カミュ「小宇宙の修行ばかりでは剣の腕が鈍ると言って、双児宮脇にある岩場で鍛錬しているようだ。元々、剣士なのだから。」
カミュは仕上げている書類に視線を戻す。
しかし、書類を書く手をしばし止めてしまう。
カミュ(アオイが小宇宙を身につけようとすればするほど、彼女が元の世界へ帰る時間が早まってしまう。それは彼女の最たる望みなのに私は…。)
カミュはアオイと過ごす内、己の心に彼女への好意が芽生えている事を知った。
気高く、凛々しく、そして美しい。
心根も優しく、非の打ち所の無い女性。
彼女を想うと眠れなくなる自分に気付き、それが彼女を愛しているという事だと悟ったのはつい先日。
今まで女性には縁の無かった自分に芽生えた恋心、カミュは戸惑いを隠すのに精一杯だった。
アオイがカミュに小宇宙とは何ぞやという指導を受けるようになってから、既に1週間。
座学に始まり、カミュの実演指導、アオイの実習と実に充実した日々が過ぎていく。
カミュは任務や執務の無い時は、ほぼアオイに付きっきりで指導していた。
カミュの指導が無い時は、腕を鈍らせてはならぬと剣術に励むアオイ。
肝心の小宇宙指導だが、アオイは思ったよりも飲み込みが早い事がわかった。
カミュ「本来なら数年かかってやっと自分の小宇宙の片鱗を見出せるのだが、アオイの場合は既に片鱗を見せている。自在にコントロールするにはまだ時間はかかるが、彼女は素晴らしい使い手になれるだろうな。」
執務室でアオイの話題を振られたカミュ、彼の言葉は教える側の充実感も伺える。
サガ「才能があるということだな。惜しい事だ、彼女がこの世界の人間ならば聖闘士として本格的な鍛錬をしてもらうのに。」
リア「そういうな、サガ。彼女とて元の世界で生かしたいと望んだ事なのだから。」
ミロ「時々、宝瓶宮や双児宮から僅かに小宇宙を感じる事があるんだけど、それがアオイの小宇宙なのか?」
カミュ「あぁ。」
サガ「ふむ。小宇宙を自分の意思で操れるようになれば、彼女が元の世界に帰るのに大きな鍵となるだろうな。」
カミュ「鍵?」
サガ「情けない話だが、私とカノンの2人掛かりでアオイの世界へチャンネルを繋げようとしているのだが、なかなか上手く探せないんだ。しかし、アオイが己の小宇宙を引き出せるとしたら、それを鍵にして元の世界を見つけるのも容易くなろう。」
リア「なるほど、アオイの小宇宙と元の世界に満ちている小宇宙が繋がれば、チャンネルを繋げるのも容易になるな。」
カミュ「さしずめ、アオイが小宇宙を習得するのは早く帰る為の修行ともいえるわけだ。」
ミロ「で、今日のアオイは何してるの?」
カミュ「小宇宙の修行ばかりでは剣の腕が鈍ると言って、双児宮脇にある岩場で鍛錬しているようだ。元々、剣士なのだから。」
カミュは仕上げている書類に視線を戻す。
しかし、書類を書く手をしばし止めてしまう。
カミュ(アオイが小宇宙を身につけようとすればするほど、彼女が元の世界へ帰る時間が早まってしまう。それは彼女の最たる望みなのに私は…。)
カミュはアオイと過ごす内、己の心に彼女への好意が芽生えている事を知った。
気高く、凛々しく、そして美しい。
心根も優しく、非の打ち所の無い女性。
彼女を想うと眠れなくなる自分に気付き、それが彼女を愛しているという事だと悟ったのはつい先日。
今まで女性には縁の無かった自分に芽生えた恋心、カミュは戸惑いを隠すのに精一杯だった。