HEART OF SWORD
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第1話「災難か必然か」
鬱蒼とした森の中は普段であれば耳が痛くなるような静寂に包まれているはず。
しかし、今は違う。
あちらこちらで、空気が震えるほどの人の声、大地が揺れるほどの足音が響いている。
ここは、とある次元のとある国。
この国は人同士の争いや諍いは無きに等しい平穏な国である。
しかし、人でない者とは互いに相容れぬ仇敵なのだ。
そう、この国にはモンスターが頻繁に現れて人々を襲う。
それを憂慮する国王は、正規兵に加えて優秀な傭兵集団も雇って一大掃討作戦に踏み切る事にした。
モンスターが巣窟にしている森に奇襲をかけ、掃討するというものだ。
そして今、人とモンスターの戦いがこの名も無き森で繰り広げられていた。
そんな中に、一際麗しい傭兵が居るのをどれほどの者が知っていただろう?
「アオイ、左翼に回れ!!」
「了解しました、将軍!」
豪奢な鎧を身に纏った将軍が、己もモンスターを斬りながら突き進んでいく。
手薄になった陣の左翼へ1人の傭兵を向かわせた。
その傭兵の名は、アオイ・シュバリエティ。
王が雇い入れた傭兵集団の中において、随一の使い手と言われている。
そして、双剣を持つ女剣士でもある。
ポニーテールで纏めたその美しく長い蒼銀の髪が風になびき、その銀の瞳はあらゆる魔を退ける退魔の瞳と言われ始めていた。
その剣技は舞の如く美しく、それでいて操る双剣は次々とモンスターを喰らっていく。
モンスターたちにとっては美しき死神といったところだろう。
アオイは既に現場指揮官の将軍達からも実力においては一目置かれ、頼りにされている節がある。
そして、中には正規兵として軍に入る気は無いか、その気が在るならいくらでも推薦状を書き認めるとまで言ってくれる者もいる。
返事はいつも濁しているアオイだが、正規兵になる事は無いと自分で決めている。
傭兵であれば身軽で、自由だ。
助けたい者の所へいつでも行けるが、正規兵ではそうもいかない。
剣士の極みである剣聖の素質があるといわれながらも、一介の傭兵として世を渡り歩いているのもそういう理由からだ。
剣聖になる条件は、国に所属する剣士、もしくは騎士に限られているのだから。
鬱蒼とした森の中は普段であれば耳が痛くなるような静寂に包まれているはず。
しかし、今は違う。
あちらこちらで、空気が震えるほどの人の声、大地が揺れるほどの足音が響いている。
ここは、とある次元のとある国。
この国は人同士の争いや諍いは無きに等しい平穏な国である。
しかし、人でない者とは互いに相容れぬ仇敵なのだ。
そう、この国にはモンスターが頻繁に現れて人々を襲う。
それを憂慮する国王は、正規兵に加えて優秀な傭兵集団も雇って一大掃討作戦に踏み切る事にした。
モンスターが巣窟にしている森に奇襲をかけ、掃討するというものだ。
そして今、人とモンスターの戦いがこの名も無き森で繰り広げられていた。
そんな中に、一際麗しい傭兵が居るのをどれほどの者が知っていただろう?
「アオイ、左翼に回れ!!」
「了解しました、将軍!」
豪奢な鎧を身に纏った将軍が、己もモンスターを斬りながら突き進んでいく。
手薄になった陣の左翼へ1人の傭兵を向かわせた。
その傭兵の名は、アオイ・シュバリエティ。
王が雇い入れた傭兵集団の中において、随一の使い手と言われている。
そして、双剣を持つ女剣士でもある。
ポニーテールで纏めたその美しく長い蒼銀の髪が風になびき、その銀の瞳はあらゆる魔を退ける退魔の瞳と言われ始めていた。
その剣技は舞の如く美しく、それでいて操る双剣は次々とモンスターを喰らっていく。
モンスターたちにとっては美しき死神といったところだろう。
アオイは既に現場指揮官の将軍達からも実力においては一目置かれ、頼りにされている節がある。
そして、中には正規兵として軍に入る気は無いか、その気が在るならいくらでも推薦状を書き認めるとまで言ってくれる者もいる。
返事はいつも濁しているアオイだが、正規兵になる事は無いと自分で決めている。
傭兵であれば身軽で、自由だ。
助けたい者の所へいつでも行けるが、正規兵ではそうもいかない。
剣士の極みである剣聖の素質があるといわれながらも、一介の傭兵として世を渡り歩いているのもそういう理由からだ。
剣聖になる条件は、国に所属する剣士、もしくは騎士に限られているのだから。