シオン「では、余がやってみせよう。」


シオンのサイコキネシス能力は弟子であるムウより勝る。

シュラの手は無難そうなセパレートに。

シオンは内心、それが最も葵に似合うと思っていたのだが。

恋愛競争相手は少ない方が良い。

そういう邪心が働いてしまい、シュラの手の感覚を支配した。


シュラ「じゃあ、これを…！？」


シュラの手はセパレートの物から段々きわどいビキニの方へ。


シュラ「なっ、何だ！？」

「シュラ？」


そして、あろう事かビキニを手にしてしまった。


「…シュラの趣味ってこういうの？」

シュラ「い、いやっ！　これは何かの手違いだ///！！」

「照れない、照れないｖ　たまにはこういう解放的な格好もしなきゃ、聖域にはタダでさえ潤い無いんだからね。」

シュラ「ちがっ、それは誤解だ///！」

「気にしない♪　次は…。」


しこたま買い込んで、葵とシュラはショップから出てきた。


「さて、次のお店は…。」


葵が次の行き先を模索しているが、シュラは何だかドッと疲れてしまった。

何故、あんな不可解な出来事が起きたのか。

１２宮でも自分は武闘派だから、ムウなどに比べればサイコキネシスの力は弱い。

それでも、一般人よりはかなり強い力のはずだ。

それによって到達した答え。


シュラ（まさか、あいつらまで日本に！？）


周りを見渡し小宇宙を走査させるが、彼らの気配は掴めなかった。

しかも、葵は全然その事に気がついていない。

もし、この事を言えば葵は彼らを見つけ出し、袋叩きにしてから聖域へ帰ると言いかねない。

せっかくアテナから貰えた休日をそんなつまらない事で潰させるわけにいかない。

シュラは１人、孤軍奮闘する決心をした。