翌日。


「シュラ、待たせた！」


白羊宮の方から葵が駆けてくる。


シュラ「いや、約束の時間前だから気にするな…。」


葵はいつものスポーティーな姿ではなく、カジュアルな格好をしていた。

ジーパンに、チェック柄のシャツ。

少々、少年ぽい感じだが、活発な彼女には似合いだ。

シュラも色付きのワイシャツにジーパンというラフな格好。

何処となく、大人の男の色気が漂ってくる。


「では行こうか。行く場所は私に任せてくれるか？」

シュラ「今日はお前に合わせるよ。」

「なら、問題ないな！　シュラ、私に捕まってくれ。テレポートするから」

シュラ「あぁ」


シュラは葵の肩を抱く。


「では、出発～！」


瞬間、２人の姿は聖域から消えた。

次の瞬間、白羊宮には黄金聖闘士＋αが揃っていた。


シオン「では、手筈どおりに参ろうぞ。」

ロス「では、留守居は貴鬼とアルデバランに任せる。何かあれば、すぐにテレパシーで教えてくれよ？」

アル「そもそも、そんな大人数で行く必要があるのか？　しかも、教皇や教皇補佐まで聖域を留守にするとは…；」

貴鬼「ムウ様、シオン様。オイラ、お土産楽しみにしてますからね～♪」

ムウ「貴鬼、私たちは遊びに行くんじゃありませんよ？」

シオン「よい、ムウ。貴鬼よ、余が土産を買って来るからの。楽しみにしているが良いぞ。」

貴鬼「やったぁ♪」


聖域の最高責任者たるシオンですらコレだ。


サガ「向こうに着いたら振り分けた者たちで班を組み、葵とシュラを尾行する！　では、行くぞ！」

全員「「おおっ！！」」


アルデバランと貴鬼を除く全員がその場から消えた。


アル「さて、今日は貴鬼の家庭教師もムウから頼まれているんでな。部屋に行くか、貴鬼。」

貴鬼「は～い。」