山羊座デート事情
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シュラ「疲れた…;」
謁見の間の一件は教皇宮付きの兵に指示を出し、シュラはさっさと自宮に戻った。
時計を見れば食事に丁度いい時間だが、用意するのも面倒だし、女官に頼むのも気が引ける。
一食くらい抜いても死にはしないと思い、シュラはそのまま寝ようと思った。
「シュラ、いるか!」
シュラ「葵?」
両手にスーパーの買い物袋を下げている。
「お前、もう寝るのか。夕食は?」
シュラ「何だか作る気力も失せているのでな、早々に休もうと思ってる。」
「馬鹿だな。ちゃんと食わないと完全に疲れが取れない。キッチン借りるぞ!」
シュラ「な、何だ?」
「今日の礼だ。夕食を振舞う。」
葵はシュラの許可を得ないうちにキッチンへ消えて行った。
シュラ「まったく、いつも唐突だな…。」
シュラは苦笑いしながら、机の上を片付け始めた。
数十分後、葵は幾つもの大皿に料理を盛り付け、シュラの用意した机に置いている。
「料理するのは久方ぶりだが、何とかなるものだ。」
シュラ「美味そうだな。」
「美味そうじゃなくて、美味いんだ。さぁ、食べよう。」
さっそく一口食してみる…。
シュラ「…美味い///」
「だろう? まだキッチンに幾分か残っているから、遠慮なく食べてくれ。」
シュラも葵も、その日の昼間の事を面白おかしく話しながら、久々に楽しい夕食の時間を過ごした。
シュラ(そうだ。まだ、こういう温かな関係で良い。いつか、葵を越える山羊座の聖闘士になったら、その時こそ正々堂々と言えばいい…愛していると。)
温かな夕食、団欒。
その日の磨羯宮は、いつに無く楽しげな声が夜中まで聞こえたという―――。
END
2024年7月21日加筆修正
謁見の間の一件は教皇宮付きの兵に指示を出し、シュラはさっさと自宮に戻った。
時計を見れば食事に丁度いい時間だが、用意するのも面倒だし、女官に頼むのも気が引ける。
一食くらい抜いても死にはしないと思い、シュラはそのまま寝ようと思った。
「シュラ、いるか!」
シュラ「葵?」
両手にスーパーの買い物袋を下げている。
「お前、もう寝るのか。夕食は?」
シュラ「何だか作る気力も失せているのでな、早々に休もうと思ってる。」
「馬鹿だな。ちゃんと食わないと完全に疲れが取れない。キッチン借りるぞ!」
シュラ「な、何だ?」
「今日の礼だ。夕食を振舞う。」
葵はシュラの許可を得ないうちにキッチンへ消えて行った。
シュラ「まったく、いつも唐突だな…。」
シュラは苦笑いしながら、机の上を片付け始めた。
数十分後、葵は幾つもの大皿に料理を盛り付け、シュラの用意した机に置いている。
「料理するのは久方ぶりだが、何とかなるものだ。」
シュラ「美味そうだな。」
「美味そうじゃなくて、美味いんだ。さぁ、食べよう。」
さっそく一口食してみる…。
シュラ「…美味い///」
「だろう? まだキッチンに幾分か残っているから、遠慮なく食べてくれ。」
シュラも葵も、その日の昼間の事を面白おかしく話しながら、久々に楽しい夕食の時間を過ごした。
シュラ(そうだ。まだ、こういう温かな関係で良い。いつか、葵を越える山羊座の聖闘士になったら、その時こそ正々堂々と言えばいい…愛していると。)
温かな夕食、団欒。
その日の磨羯宮は、いつに無く楽しげな声が夜中まで聞こえたという―――。
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2024年7月21日加筆修正
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