真夏の夜の夢

そして、目的地の南の島に到着。

真っ白な海岸、紺碧の海、照りつける太陽。

それらがまるで手招きしているように感じるが、最初に荷物をホテルに持っていく事となり、一向はホテルに。


「これはまた、何と豪奢なホテルだろう…;」


まるで宮殿の如く豪奢で、その施設も充実していた。

各種マッサージ、プール(温水もアリ)、ジム、スポーツ施設、高級バー、レストラン。

高級ブランドの直営店、以下エトセトラ・エトセトラ…。

庶民派の参加者たちは、皆顎が外れるくらいに唖然としていた。


海皇「ほぅ、これはまた趣味の良いホテルだ。お前が指示したのか、アテナ?」

沙織「いいえ。これは私のおじい様、城戸光政が手がけたホテルですの。今までにないくらい、豪奢で贅沢なホテルを作ってみるという話でしたので、まさにそのとおりになりましたわね。」

冥王「調度品も一流のものばかり。まさにVIP専用ホテルだな。」

沙織「お褒めに預かり光栄ですわ。お部屋ですが、皆さんに1室ずつ用意してあります。相部屋ですと、落ち着かない事もおありでしょうから。」


沙織は1人1人にカードキーを手渡す。

ホテルのワンフロアを貸し切っていると言うので、皆同じ階で過ごす事になる。

フロアにあるサロンにつくと、沙織はさっそく提案する。


沙織「この後、海に参りましょう? 水着を持参なさっていない方はホテルで貸し出しているのでそれに着替えてもらってかまいませんわ。お姉さま、お姉さまはどうなされます?」

「私は先日、日本で買ってきた物を持ってきております。」


その台詞にダンボの耳になる黄金たち。

あのビキニを着て、海ではしゃぐ[#dn=1#]の姿を想像するだけでもう顔が赤くなってきた。


(このへんは、山羊座デート事情参照ですわv アテナ沙織)


沙織「プライベートビーチがありますので、そこで落ち合いましょう? ビーチ脇には着替える場所もありますし、必要な物も貸し出しをしておりますから。」
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