真夏の夜の夢

夕食時。

[#dn=1#]はやけにツヤツヤした表情でキャンプ地へ帰ってきて、食事をかきこんだ。

あの化け物たちは言わずもがな、全て処理してきたという。

そして、簡易シャワーで体を洗い終えると、早々にテントの中へ入って眠ってしまった。

他の女性陣も同じくして、[#dn=1#]と同じテントの中へ消えていく。

男たちの期待はまたしても外れ、地団太踏んでしまったのも言うまでも無い。


アイコ「あーあ、旅行最後の夜だったっていうのに、[#dn=1#]とは何の進展もなしかぁ;」

ミロ「本当だ。せっかく、アテナもお許し下さったというのになぁ;」


焚き火を囲み、談笑する闘士たち。


ムウ「私は食事のお手伝いをしていたのですが、[#dn=1#]はあの後いかがでしたか?」

ラダ「楽しんでいたぞ、怖いくらいにな;」

カー「目が血走ってたよな;」

デス「あぁ。イッちゃってたな;」


その武勇を話し終わると、周りはシンとした。


ルネ「それでも、何故かあの方を守りたくなりますね。」

アフロ「わかるよ、何となく。」

シオン「これ以上、あれに戦いをさせたくないからのぅ。」

童虎「それを聞けば、[#dn=1#]は憤慨するぞ?」

シオン「さもあらん。」


ハハハと笑い声が木霊する。


アイザ「俺は、彼女に相応しくなれるよう精進したいと思う。」

カー「言うじゃないか、坊や。相当険しいぜ、それは。」

アイザ「目標はより高い方がいい。」

海皇「ならば、まずは七将軍筆頭を目指すが良い。」

アイザ「はっ!」

アイコ「俺も三巨頭筆頭を目指すよ。[#dn=1#]の事好きだから、絶対に守るんだ。」

ミー「筆頭バカなんですから既にそれは達成されているでしょう?」

アイコ「そういうお前は筆頭腹黒だな#」

カノン「では、ラダマンティスは?」

2人「「筆頭カタブツ。」」

ラダ「誰のせいだ、誰の!」


三巨頭の漫談に周りは笑いが絶えない。


ソレ「私はあまり戦闘ではお役に立てそうも無い。だから、彼女の癒し役になれたらと思っています。このフルートならば、いくらかは彼女の癒しになるでしょう。」

ファ「このファラオも、魔琴で癒してやりたいな。」

シャカ「君は[#dn=1#]に心臓が飛び出る幻影を見せて、何を癒すというのかね?」

ファ「それは戦闘時だけだ!! そんなもの[#dn=1#]に仕掛けてみろ、心臓が飛び出るのはこのファラオの方だ!」


いつの間にか、三界の闘士たちは談笑できるまでに仲が深まり、その夜も男たちの笑い声が絶えなかったという―――。


~続く~
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