真夏の夜の夢
★序章★
ある夏の夜。
聖域の最奥にあるアテナ神殿にて、極秘裏の会見が行われていた事は誰も知らない。
そう、『人間』は誰も知らない。
沙織「では、手配は我がグラード財団で行いますわ。よろしいですね?」
海皇「異議は無い。」
冥王「余も無い。」
沙織「では、後日。」
冥王「あいわかった。では今宵はこれにて失礼しよう。」
アテナ沙織は、巨大な2枚の鏡と対面していた。
その中に映るは、海皇ポセイドンと冥王ハーデス。
三界を治める神々が、己の闘士を一切近寄らせず密談していたのだ。
冥王「アテナ、そなたの心遣いありがたく思うぞ?」
海皇「では、楽しみにしておるぞ? アテナ。」
ポセイドンもハーデスも、意味深な笑みを残し、己の姿を鏡から消した。
ポセイドンとハーデスの姿が鏡から消え、沙織はその場に立ち上がった。
沙織「フフフッ、これで全てのお膳立ては整いましたわね…。」
次の瞬間、アテナ神殿に沙織の高笑いが木霊する。
沙織「オーッホッホッホ! ポセイドンもハーデスも、私の思惑には気付かなかったようですわね!! オーッホッホッホッホッホ!!」
一通り笑い終え、沙織はキッと表情を引き締めた。
沙織「[#dn=1#]お姉さまは、誰にも渡しませんことよ!」
沙織はそれだけ宣言すると、己が寝所へと引き下がって行った。
ある夏の夜。
聖域の最奥にあるアテナ神殿にて、極秘裏の会見が行われていた事は誰も知らない。
そう、『人間』は誰も知らない。
沙織「では、手配は我がグラード財団で行いますわ。よろしいですね?」
海皇「異議は無い。」
冥王「余も無い。」
沙織「では、後日。」
冥王「あいわかった。では今宵はこれにて失礼しよう。」
アテナ沙織は、巨大な2枚の鏡と対面していた。
その中に映るは、海皇ポセイドンと冥王ハーデス。
三界を治める神々が、己の闘士を一切近寄らせず密談していたのだ。
冥王「アテナ、そなたの心遣いありがたく思うぞ?」
海皇「では、楽しみにしておるぞ? アテナ。」
ポセイドンもハーデスも、意味深な笑みを残し、己の姿を鏡から消した。
ポセイドンとハーデスの姿が鏡から消え、沙織はその場に立ち上がった。
沙織「フフフッ、これで全てのお膳立ては整いましたわね…。」
次の瞬間、アテナ神殿に沙織の高笑いが木霊する。
沙織「オーッホッホッホ! ポセイドンもハーデスも、私の思惑には気付かなかったようですわね!! オーッホッホッホッホッホ!!」
一通り笑い終え、沙織はキッと表情を引き締めた。
沙織「[#dn=1#]お姉さまは、誰にも渡しませんことよ!」
沙織はそれだけ宣言すると、己が寝所へと引き下がって行った。