沙織「皆さん、お揃いでしょうか？」


アテナ沙織。

彼女はスカート付きの白を基調とした花柄模様で、少女らしい水着だ。

その上、パラソルを持って日除けも行う。


サガ「よくお似合いです、アテナ。」

沙織「ありがとう。そろそろ、お姉さまもお出ましになりますわ。」


その時、葵の小宇宙がこちらへ向かってくるのが感じられた。

男たちは今か今かと待ち、そして葵がやってきた。


「お待たせした、私が最後だな！」


葵の姿は…水着の上にパーカーと短パン完全装備という色気もヘッタクレも無い姿だった。

次の瞬間、男どもは砂浜にズッこけた。

もうもう舞う砂に、葵は唖然としていた。


「何だ何だ、どうした！？」

シュラ「お、お前。この間買って来た水着を着るのではなかったのか！？」

「着ているぞ、この下に。」

カノン「そんなのいらんだろ！！　泳ぐにしても邪魔な事この上ないではないか！」

デス「そうだぜ！　あれこそ男のロマンじゃねぇか！！」

ミー「みなさん、何をそんなに鼻息荒くしているのでしょう？」


事情が飲めないミーノスは、隣に居たシャカに問う。


シャカ「葵があの下に着ているのは、それは魅惑的なビキニなのだよ。フッ、たかが水着で騒ぐとは、あの者たちもまだまだヒヨッコよな…。」

ミー「何と勿体無い！！！　葵殿、そのパーカーと短パン、脱いでおしまいなさい！！　そして、その魅惑的な肢体をとくとお披露目してください！」

クリ「ふむ、たまには煩悩に染まってみるのも悪くない…。」

ルネ「フッ、このルネ、また罪に罪を重ねてしまいそうだ。愛しい女性の水着姿を見てしまいたいという、愚かな罪を…。」


ますます広がる脱げ脱げ騒ぎ。

葵はハァとため息をつくと、ギランと目つきを変えた。


「沈め、アホどもが！」


次の瞬間、プライベートビーチにはピクピクうごめく男どもと、楽しそうに準備運動する女性たちという異様な風景が広がっていたという。