「あと、１人…。」

紫龍「強い！　だが、俺とてアテナの聖闘士！　一矢報いるまで！！　喰らえ、シュラより与えられし我が聖剣！」


紫龍は小宇宙を高めて、己の腕に宿る刃を放つ。


紫龍『エクスカリバー！！！』


それを見た葵は舌打ちする。


「それがエクスカリバーのつもりか、小僧。エクスカリバーとは、こういうものをいうのだ！！！」


葵も己の小宇宙を一気に高めて放つ。


『エクスカリバー！！！』


紫龍のエクスカリバーは貫かれ、葵のエクスカリバーが紫龍を袈裟掛けに斬った。


紫龍「バ、バカな…！　何故、この女性がエクスカリバーを…！」


血が葵に飛び、紫龍はその場に倒れて動かなくなった。


「…黄金たち！」


自分たちが呼ばれるとは思わなかったので、皆その場に立った。


「治療してやれ。早くせんと、漏れなく冥界行きだぞ？」


黄金たちが動こうとすると、青銅たちが次々と体を起こしだす。


星矢「くっ…！」

「まだ起きるか、小僧ども。」

一輝「やっと、わかった…。貴様は、本気で掛からねばならぬようだなっ！」

「気付くのが遅い、本気でもぬるい、殺すつもりでくるがいい。起き上がった褒美に、我が最大の奥義を見せてやる。」


葵は小宇宙を最大限まで高める。


沙織「お姉様！！」


沙織もこのままでは青銅たちが皆殺しにされると感じ、席から立ち上がる。

しかし、葵はそれすら受け入れる事はなかった。


「この奥義を受け、それでも生きていられたら…黄金の後継者として認めてやる。」

星矢「アンタ、一体何者だ！！」

「…我が名は葵。先代アテナの御世における山羊座の黄金聖闘士の転生。」

紫龍「では、先ほどのエクスカリバーは！！」

「シュラに遠く及ばん聖剣で私を斬ろうなど、身の程知らずだったな？　さぁ、おしゃべりはここまでだ。殺されるか意地でも生きるか、お前たちの力量しかと見極めてくれるぞ！！！」


葵の小宇宙が最大限に達し、その奥義は放たれた。


『クレイモア！！！』