「ぅう…。」


光が収まると、葵が蹲っているのが見えた。


ラダ「しっかりしろ、葵！」

ミー「どこかお怪我は！」


急いで葵の傍に駆けつける。

幸い、彼女に怪我は無く無事だった。


アイコ「っていうかさ、あれだけの魔物、どうなったんだ？　跡形もなく消えちまったぞ！」

ラダ「葵のエクスカリバーとは違った力を感じたが…。」

「すまない、少し頭痛が。もう大丈夫だ、心配かけてすまない。」

ミー「無理をしない方がいいですよ、葵。休んでください。」

「大丈夫だ。それよりも、綻びを直そう。」

ラダ「わかった。早々に済ませ、葵をジュデッカにて休ませる事にしよう。」


こうして４人は綻びを全て直し、すぐにジュデッカに戻っていった。


アイコ「葵、一体魔物たちに何をしたんだ。」

「何の事だ。」

ミー「あなたが倒れて、魔物たちが一斉にあなたに襲い掛かったのですよ。」

「お前たちが倒したのだろう。」

ラダ「いや、俺たちは情けない話、間に合わなかったんだ。正直、もう駄目だと諦めたのだが。」

アイコ「そうしたら、凄い光がここらへんに溢れて、収まったら魔物は全て消えてたって事。俺たち、きっと葵が倒したと思ったんだけど。」

ミー「いえ、それはどうでしょうか？　あの時、葵の小宇宙は感じられませんでした。」

「一体、どうした事だろう？」

ラダ「ハーデス様にお伺いを立ててみよう。早く戻るぞ。」


ジュデッカに戻ると、葵は疲れているようなので少し休むようハーデスからの伝言があり、葵はパンドラと共に客室へ向かった。

三巨頭はハーデスの謁見に臨む事に。