？『やれやれ、思うたよりも手間取っておるのぅ；』


追う黄金、逃げる葵の間に１人の美人が舞い降りた。


黄金「「何奴！！！」」

「誰？」

？『可愛い娘御。逃げとうなる気持ちもわかるが、今は大人しゅうしてこの聖闘士たちについてお行き？　この場所は時がくるまで私が封印しておくから。』

「おばさん、誰？」

？『∑おばっ………；　ンンッ、その内に私が何者かとわかるだろう。聖闘士たちよアテナたちの待つ所へ送ってやろう。』

シオン「何者か、貴様。」

？『フフッ、いずれわかる。さぁ、送るぞ？　精神と肉体の境目までな。』


その人物が手を開くと、シオンたちと葵を球体が被った。


「シャボン玉？」

？『それでアテナたちの元へ帰るが良い。』


すると、一瞬で葵たちを包んだ球体は消えた。


？『私をおばさんとのたまったのはあの娘が初めてだ。まぁ、私は男でも女でもないのだが…。』


その人物は回りを見渡す。

すると、６人の男女が蜃気楼のように佇んでいる。


？『お前たちにも、随分と寂しい思いをさせてしまったね。私が生み出した愛しい子供たち。』


６人はフンワリと笑っている。


？『ガイア、タルタロス、エレボス、ニュクス、エロス、アイオーン。これからはゆっくりと昔語りなどしていこうか…。』


そして、７人はその場から消えて、辺りは暗転した。