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途方にくれて数刻、葵の体から見知らぬ小宇宙が溢れ出した。
何者かが葵に憑依し、顕現したかと思った三神は戦闘態勢をとった。
沙織はニケの杖を、ハーデスは剣を、ポセイドンは三又の矛を手にしている。
しかし、そんな三神を気にも止めぬように声が響いた。
?『無理にこの娘を目覚めさせてはならぬ。』
尊大で大きな小宇宙の持ち主の言い方は、その小宇宙に似て尊大だった。
冥王「何者か!」
海皇「何故、この娘の内に居る? 早々に出て行くが良い。」
沙織「今ならば、まだ手荒な真似はいたしません。お姉さまを返してください!」
?『今この娘が目覚めれば、この娘の肉体は全てを巻き込み崩壊しかねん。』
海皇「それを促しているのは、貴様だろう!」
冥王「葵が地上、海界、冥界の掛け橋になっている事を承知の上でこのような事に及んでいるのか。」
沙織「だとすれば、三界の神たる私たちが容赦いたしませんわ!! さぁ、観念して姿を見せなさい!」
あらぶる三神の小宇宙に諦めたのか、その小宇宙は徐々に人の形となっていく。
頭の上からスッポリと布を被っていたその人物は、ちゃんと形が取れた事を確認すると、頭に被っていた布をソッと外した。
そこから現れたのはため息が出そうなくらい、この世の美を結集させたような人物だった。
?『これでよいか? 三界の神々よ。』
漆黒の長い髪、透き通るほどの白く美しい肌、右目は金の瞳に銀の光彩、左目は銀の瞳に金の光彩を持つ美形の人物だった。
見た目だけでは男か女か判断がつかないくらい、美しい。
唖然とする三神を見て、その人物は口を開く。
?『我が名を問うたな、三神よ。』
沙織「えっ、えぇ。」
?『我が名は……混沌(カオス)。』
神ズ「「カオス!?」」
カオスといえば、この世の全てを生み出したる原始の神。
この世に存在するもの全ての根本だ。
同じ血を分ち合っている神の系統とはいえ、カオスは別格中の別格。
それに、感じる小宇宙はこの人物がカオスであると如実に知らせている。
三神は急いで跪いた。
冥王「ご無礼をいたしました!!」
海皇「平にご容赦を!!」
沙織「お許しくださいませ!!」
三神の姿を見て、カオスはニコリと笑う。
カオス『顔を上げよ、我が愛しき子孫たちよ。』
まるで、聖母のような微笑みと慈悲に溢れるその声。
カオス『そなたらは真実を求めるか? それがどんなに重い秘密でも、この娘の全てを知ってもなお、この娘を受け入れる事ができようか?』
カオスの目は真剣だった。
それに答えるように三神たちも真剣な瞳でそれを返す。
沙織「無論でございます、カオス様。この娘は、お姉さまは私たちにとって大事なお方。何があっても彼女を受け入れる覚悟でございます。」
ハーデスもポセイドンもその言葉に頷いた。
カオス『では、話そう。この娘に秘められている事を全て…。』
何者かが葵に憑依し、顕現したかと思った三神は戦闘態勢をとった。
沙織はニケの杖を、ハーデスは剣を、ポセイドンは三又の矛を手にしている。
しかし、そんな三神を気にも止めぬように声が響いた。
?『無理にこの娘を目覚めさせてはならぬ。』
尊大で大きな小宇宙の持ち主の言い方は、その小宇宙に似て尊大だった。
冥王「何者か!」
海皇「何故、この娘の内に居る? 早々に出て行くが良い。」
沙織「今ならば、まだ手荒な真似はいたしません。お姉さまを返してください!」
?『今この娘が目覚めれば、この娘の肉体は全てを巻き込み崩壊しかねん。』
海皇「それを促しているのは、貴様だろう!」
冥王「葵が地上、海界、冥界の掛け橋になっている事を承知の上でこのような事に及んでいるのか。」
沙織「だとすれば、三界の神たる私たちが容赦いたしませんわ!! さぁ、観念して姿を見せなさい!」
あらぶる三神の小宇宙に諦めたのか、その小宇宙は徐々に人の形となっていく。
頭の上からスッポリと布を被っていたその人物は、ちゃんと形が取れた事を確認すると、頭に被っていた布をソッと外した。
そこから現れたのはため息が出そうなくらい、この世の美を結集させたような人物だった。
?『これでよいか? 三界の神々よ。』
漆黒の長い髪、透き通るほどの白く美しい肌、右目は金の瞳に銀の光彩、左目は銀の瞳に金の光彩を持つ美形の人物だった。
見た目だけでは男か女か判断がつかないくらい、美しい。
唖然とする三神を見て、その人物は口を開く。
?『我が名を問うたな、三神よ。』
沙織「えっ、えぇ。」
?『我が名は……混沌(カオス)。』
神ズ「「カオス!?」」
カオスといえば、この世の全てを生み出したる原始の神。
この世に存在するもの全ての根本だ。
同じ血を分ち合っている神の系統とはいえ、カオスは別格中の別格。
それに、感じる小宇宙はこの人物がカオスであると如実に知らせている。
三神は急いで跪いた。
冥王「ご無礼をいたしました!!」
海皇「平にご容赦を!!」
沙織「お許しくださいませ!!」
三神の姿を見て、カオスはニコリと笑う。
カオス『顔を上げよ、我が愛しき子孫たちよ。』
まるで、聖母のような微笑みと慈悲に溢れるその声。
カオス『そなたらは真実を求めるか? それがどんなに重い秘密でも、この娘の全てを知ってもなお、この娘を受け入れる事ができようか?』
カオスの目は真剣だった。
それに答えるように三神たちも真剣な瞳でそれを返す。
沙織「無論でございます、カオス様。この娘は、お姉さまは私たちにとって大事なお方。何があっても彼女を受け入れる覚悟でございます。」
ハーデスもポセイドンもその言葉に頷いた。
カオス『では、話そう。この娘に秘められている事を全て…。』