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ハーデスとポセイドンの謝罪でその場は納まり、再び皆で葵を元に戻す方法について討議を始めた。
だが、やはりこれといって有効な方法は出てこなかった。
議長役であるシオンは一言も発していない沙織を見て、不安になった。
シオン「アテナ、ご気分でも優れぬのですか？ 先ほどから一言も発しておられませんが。」
沙織「いいえ、そうではないのですよ。やはり、お姉さまを元に戻すには多少の荒療治も必要なのだと考えていたのです。」
シュラ「では、アテナ！」
沙織「えぇ。私に一つ考えがございます。ただし、これには大きな危険が伴います。決行するかどうかは、話をしてから決めましょう。」
沙織は皆を見回した。
異を発する者はおらず、沙織の意見を固唾を飲んで見守っている。
沙織「お姉さまの精神に潜るのです。」
冥王「何と！」
海皇「それはまた、荒療治であるな…。」
シオン「して、その方法は？」
沙織「お姉さまの小宇宙を辿り、精神にもぐりこみ、その最奥にいて眠っているであろうお姉さまの精神を直接起こすのです。」
ムウ「多少、荒い手法ですが確実に効果はありそうですね。」
アル「こうやって手をこまねいているよりはよっぽど良い。」
リア「アテナ、早速！」
沙織「お待ちなさい。確かに方法としては確実なのですが、先ほども言った様に大きな危険が伴います。それは潜る者だけではなく、潜られる方のお姉さまも大きな負担がかかるのです。失敗して、もう一度試そうという考えは通用しません。一度試し、失敗しては取り返しがつかないのです。」
冥王「精神に異物を招くのだ。普段の葵なら問題なかろうが、衰弱している今となってはかなりの負担。失敗は葵の死を意味するのだぞ。」
海皇「潜った方も下手をすれば精神を巻き込まれてしまい、二度と元に戻れぬかも知れん。」
沙織「潜るのは貴方がたに頼まなければなりません。私やハーデス、ポセイドンが潜ろうものならその時点でお姉さまの精神がもちません。神という異物はあまりに負担が大きすぎて、入っただけでお姉さまの精神が砕ける心配があります。」
だが、やはりこれといって有効な方法は出てこなかった。
議長役であるシオンは一言も発していない沙織を見て、不安になった。
シオン「アテナ、ご気分でも優れぬのですか？ 先ほどから一言も発しておられませんが。」
沙織「いいえ、そうではないのですよ。やはり、お姉さまを元に戻すには多少の荒療治も必要なのだと考えていたのです。」
シュラ「では、アテナ！」
沙織「えぇ。私に一つ考えがございます。ただし、これには大きな危険が伴います。決行するかどうかは、話をしてから決めましょう。」
沙織は皆を見回した。
異を発する者はおらず、沙織の意見を固唾を飲んで見守っている。
沙織「お姉さまの精神に潜るのです。」
冥王「何と！」
海皇「それはまた、荒療治であるな…。」
シオン「して、その方法は？」
沙織「お姉さまの小宇宙を辿り、精神にもぐりこみ、その最奥にいて眠っているであろうお姉さまの精神を直接起こすのです。」
ムウ「多少、荒い手法ですが確実に効果はありそうですね。」
アル「こうやって手をこまねいているよりはよっぽど良い。」
リア「アテナ、早速！」
沙織「お待ちなさい。確かに方法としては確実なのですが、先ほども言った様に大きな危険が伴います。それは潜る者だけではなく、潜られる方のお姉さまも大きな負担がかかるのです。失敗して、もう一度試そうという考えは通用しません。一度試し、失敗しては取り返しがつかないのです。」
冥王「精神に異物を招くのだ。普段の葵なら問題なかろうが、衰弱している今となってはかなりの負担。失敗は葵の死を意味するのだぞ。」
海皇「潜った方も下手をすれば精神を巻き込まれてしまい、二度と元に戻れぬかも知れん。」
沙織「潜るのは貴方がたに頼まなければなりません。私やハーデス、ポセイドンが潜ろうものならその時点でお姉さまの精神がもちません。神という異物はあまりに負担が大きすぎて、入っただけでお姉さまの精神が砕ける心配があります。」
