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沙織「シオンの言うとおりですわね。お姉さま、相当お疲れのようです。」
葵が退室してから、沙織はため息をついて玉座に座りなおした。
シオン「前世から変わりませぬ。あれは自らが弱っていたり、疲れている事を隠したがる強がりなのです。」
童虎「左様。ああやって強がっているところを見ると、相当疲労している様子。アテナ、しばらくは葵を静養させるがよろしいかと存じます。」
沙織「そうですね。お姉さまには随分と無理をさせてしまいましたもの。冥界、海界への使者、貴方がたへの指南役も。駄々をこねるようでしたら、私の勅命ということで無理にでも休暇をとらせます。それでよろしいですか? 皆さん。」
誰も反対意見を出さなかった。
それほどまでに、目に見えて葵の衰弱は深刻なものだと沙織は再認識した。
沙織「折をみて、外界のお医者様にも健康診断していただこうかしら。どこか患っているかもしれませんから。」
ムウ「そうですね。一度、ちゃんと彼女を診察していただきましょう。日本で行ってはどうですか。」
沙織「そうですね。グラード財団の医療施設ならば信用できますし、お姉さまも久々に日本へ里帰りなされば、きっと良くなるでしょうね。」
葵の事を心配する会話を交わしていると、いきなりそれは感じられた。
ピキィィィンッッ---!
全員「「!?」」
それは、小宇宙が弾ける時の特殊な音波。
しかも、今弾けた小宇宙は……葵のものだ。
沙織「お姉さま!!!」
シオン「いかん、全員で葵を探せ!」
黄金「「はっ!」」
黄金たちは手分けして葵の小宇宙をたどった。
しかし、既に小宇宙が感じられなくなっており、捜索は難航していた。
そんな中、葵の後継者でもあるシュラは精神を研ぎ澄ませ、微弱に出ているであろう葵の小宇宙を探った。
シュラ「葵、どこだ! どこにいるのだ!」
はやる気持ちを精一杯抑え、シュラは根気よく小宇宙を探す。
同じ山羊座の守護を受ける者同士、他の聖闘士よりも繋がりは濃いはずだ。
そして、シュラは数分後に葵を12宮内の敷地で発見できた。
シュラ「葵、しっかりしろ!」
倒れている葵を抱き上げて、軽く頬を打つ。
しかし、彼女は全然反応せずに力なくグッタリとしていた。
シュラ「くっ、今すぐアテナの元へ連れて行ってやるからな! 気をしっかりと持て!」
シュラは小宇宙を全開にして教皇宮へ駆け抜けていく。
途中、全員に小宇宙通信で葵発見の報を入れるのも忘れずに。
シュラの視界には、ようやく教皇宮が見えてきた。
それと同時に、葵を抱き上げる手に力がこもった事を彼は気づかなかった。
~続く~
葵が退室してから、沙織はため息をついて玉座に座りなおした。
シオン「前世から変わりませぬ。あれは自らが弱っていたり、疲れている事を隠したがる強がりなのです。」
童虎「左様。ああやって強がっているところを見ると、相当疲労している様子。アテナ、しばらくは葵を静養させるがよろしいかと存じます。」
沙織「そうですね。お姉さまには随分と無理をさせてしまいましたもの。冥界、海界への使者、貴方がたへの指南役も。駄々をこねるようでしたら、私の勅命ということで無理にでも休暇をとらせます。それでよろしいですか? 皆さん。」
誰も反対意見を出さなかった。
それほどまでに、目に見えて葵の衰弱は深刻なものだと沙織は再認識した。
沙織「折をみて、外界のお医者様にも健康診断していただこうかしら。どこか患っているかもしれませんから。」
ムウ「そうですね。一度、ちゃんと彼女を診察していただきましょう。日本で行ってはどうですか。」
沙織「そうですね。グラード財団の医療施設ならば信用できますし、お姉さまも久々に日本へ里帰りなされば、きっと良くなるでしょうね。」
葵の事を心配する会話を交わしていると、いきなりそれは感じられた。
ピキィィィンッッ---!
全員「「!?」」
それは、小宇宙が弾ける時の特殊な音波。
しかも、今弾けた小宇宙は……葵のものだ。
沙織「お姉さま!!!」
シオン「いかん、全員で葵を探せ!」
黄金「「はっ!」」
黄金たちは手分けして葵の小宇宙をたどった。
しかし、既に小宇宙が感じられなくなっており、捜索は難航していた。
そんな中、葵の後継者でもあるシュラは精神を研ぎ澄ませ、微弱に出ているであろう葵の小宇宙を探った。
シュラ「葵、どこだ! どこにいるのだ!」
はやる気持ちを精一杯抑え、シュラは根気よく小宇宙を探す。
同じ山羊座の守護を受ける者同士、他の聖闘士よりも繋がりは濃いはずだ。
そして、シュラは数分後に葵を12宮内の敷地で発見できた。
シュラ「葵、しっかりしろ!」
倒れている葵を抱き上げて、軽く頬を打つ。
しかし、彼女は全然反応せずに力なくグッタリとしていた。
シュラ「くっ、今すぐアテナの元へ連れて行ってやるからな! 気をしっかりと持て!」
シュラは小宇宙を全開にして教皇宮へ駆け抜けていく。
途中、全員に小宇宙通信で葵発見の報を入れるのも忘れずに。
シュラの視界には、ようやく教皇宮が見えてきた。
それと同時に、葵を抱き上げる手に力がこもった事を彼は気づかなかった。
~続く~