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★親善訪問:冥界編①★
地獄門をくぐり、私は本格的に冥界へ足を踏み入れた。
聖域とは違い、太陽も無く、陰気な風が吹いている。
こんな所に住んだら間違いなく病気になりそうだなと思いつつ、三途の川へ到着した。
話によれば、ここに着いたら三途の川の渡し守がいるそうなんだけど?
?「エン~ヤコ~ラ、エ~ンヤコ~ラ♪」
「…微妙に調子が外れてるなぁ;」
対岸があるであろう方向から、誰かが船に乗ってこちらへ来る。
見れば冥衣を纏っているではないか。
?「お嬢ちゃんか? 聖域から来た使者って言うのは?」
本来なら、
『誰がお嬢ちゃんだ、ゴルァ! さっさとハーデスの所まで連れて行け!!』
と言う所だが、今の自分は女官としてここに来ている。
ここで正体をばらすのは大変よろしくない。
「は、はい。アテナにお仕えしています、葵と申します。」
?「俺は天間星アケローンのカロン。三途の川の渡し守だ!」
「貴方がそうでしたか。」
カロン「ところで嬢ちゃん、船賃は用意してるんだろうな? いくら使者だからってタダじゃ乗せられねーぞ?」
地獄の沙汰も金次第ってヤツね。
案外、こいつがその言葉を作ったのかもしれないけど。
私は背負っていたカバンの中から、紙袋に包まれた筒状の物をカロンに差し出した。
「これを教皇様から預かってまいりました。」
カロン「どれどれ? おぉっ、これは!!!」
「何でも、教皇様秘蔵のワインだそうです。」
シオン秘蔵のワインセラーから預かってきたどころか、ちょっと黙って拝借してきた一品。
ああ見えて、シオンはかなり酒にはうるさいからね。
持ってるとしたら、相当美味な物か高価な物って所。
私は酒の価値なんてわからないから適当に持ってきた。
カロン「幻のワインと言われた一品じゃねぇか! 聖域の教皇も洒落た物を用意しやがるぜ! よっしゃ、お嬢ちゃん乗ってきな! このカロン、速くて安心がモットーだからな! 大船に乗ったつもりでいろ!」
「では、失礼いたしますね。」
正直、こんなに単純でいいのかと思うけど;
地獄門をくぐり、私は本格的に冥界へ足を踏み入れた。
聖域とは違い、太陽も無く、陰気な風が吹いている。
こんな所に住んだら間違いなく病気になりそうだなと思いつつ、三途の川へ到着した。
話によれば、ここに着いたら三途の川の渡し守がいるそうなんだけど?
?「エン~ヤコ~ラ、エ~ンヤコ~ラ♪」
「…微妙に調子が外れてるなぁ;」
対岸があるであろう方向から、誰かが船に乗ってこちらへ来る。
見れば冥衣を纏っているではないか。
?「お嬢ちゃんか? 聖域から来た使者って言うのは?」
本来なら、
『誰がお嬢ちゃんだ、ゴルァ! さっさとハーデスの所まで連れて行け!!』
と言う所だが、今の自分は女官としてここに来ている。
ここで正体をばらすのは大変よろしくない。
「は、はい。アテナにお仕えしています、葵と申します。」
?「俺は天間星アケローンのカロン。三途の川の渡し守だ!」
「貴方がそうでしたか。」
カロン「ところで嬢ちゃん、船賃は用意してるんだろうな? いくら使者だからってタダじゃ乗せられねーぞ?」
地獄の沙汰も金次第ってヤツね。
案外、こいつがその言葉を作ったのかもしれないけど。
私は背負っていたカバンの中から、紙袋に包まれた筒状の物をカロンに差し出した。
「これを教皇様から預かってまいりました。」
カロン「どれどれ? おぉっ、これは!!!」
「何でも、教皇様秘蔵のワインだそうです。」
シオン秘蔵のワインセラーから預かってきたどころか、ちょっと黙って拝借してきた一品。
ああ見えて、シオンはかなり酒にはうるさいからね。
持ってるとしたら、相当美味な物か高価な物って所。
私は酒の価値なんてわからないから適当に持ってきた。
カロン「幻のワインと言われた一品じゃねぇか! 聖域の教皇も洒落た物を用意しやがるぜ! よっしゃ、お嬢ちゃん乗ってきな! このカロン、速くて安心がモットーだからな! 大船に乗ったつもりでいろ!」
「では、失礼いたしますね。」
正直、こんなに単純でいいのかと思うけど;