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★親善訪問:報告編★
葵とカノンが戻り、教皇の間では報告が行われた。
沙織「お姉様もカノンもお疲れ様でした。」
「いえ、これしきの事。いつでもお申し付けくださいませ。」
カノン「私も海界の者たちと打ち解けました。これもみな、葵のおかげです。」
沙織「先ほど、通信鏡でポセイドン、ハーデスとお話いたしました。…前山羊座であり元教皇候補、葵―――。」
沙織の声が、アテナの声に変わる。
「はっ!」
沙織「戦神アテナの名において、貴女を正式に聖域親善大使に任命いたします。これは冥王ハーデス、海皇ポセイドンの強い希望でもあります。恒久なる三界の平和維持、友好の為に力を貸してください。」
「仰せのままに。」
沙織「貴女にはアテナ代理として、冥界、海界において私の持てる権限の全てを代理で行使することを認めます。」
「…アテナから賜りしお役目、この御剣葵。命かけて務めあげます。」
かくして、葵のお役目はまた増えた。
三界の平和維持の為、三界を奔走するだろうが彼女には似合いの任務といえよう。
沙織「冥界でも海界でも、お姉様の人気はそれはそれは高いものだとか。そのうち、お姉様のファンクラブまで出来そうだということですわよ?」
「そんなものが出来ても嬉しくないですね; まぁ、骨のある奴ならばそれも一興ですが。」
報告会の後、皆でお茶会を開き、沙織も自慢げに葵の評価を話す。
沙織「ハーデスもポセイドンも、こう言っておりました。葵には我が配下の闘士に是非とも嫁いで貰いたいものだ。と。」
「嫁ぐ、かぁ…。私はまだ18ですよ?」
沙織「私もそう申し上げました。でも、時が来るまで好きにアプローチをかけさせるから、そのつもりで。と忠告いただきましたものv お姉様がどんな殿方を選ばれるのか、私も楽しみですわv」
「私はまだまだ嫁ぎはしません。せめて、ここに居る現代黄金たちが先代の域まで強くなるまでは。そして―――。」
そして、現代にある山羊座の男に自分の全てを継承させるまでは。
だが、葵はそれを口にせず心で呟いた。
沙織「お姉様? どうかなさったの?」
「何でもありません。さて、一服いたしましたから修行へ戻りましょうか。…シュラ、今日はお前を重点的に、徹底的に扱いてあげよう。覚悟はいいか?」
シュラは突然の指名に驚くが、それも一瞬の事。
シュラ「望むところだ、葵。」
「フッ、頼もしいな。」
そして、新旧山羊座はコロッセオへと降りていった。
他の黄金たちにとって、それはシュラが一歩リードしていることを見せ付けられる気がしてならなかったと、後に語っている。
しかして、今日も聖域は平和であった―――。
END
2024年7月18日加筆修正
葵とカノンが戻り、教皇の間では報告が行われた。
沙織「お姉様もカノンもお疲れ様でした。」
「いえ、これしきの事。いつでもお申し付けくださいませ。」
カノン「私も海界の者たちと打ち解けました。これもみな、葵のおかげです。」
沙織「先ほど、通信鏡でポセイドン、ハーデスとお話いたしました。…前山羊座であり元教皇候補、葵―――。」
沙織の声が、アテナの声に変わる。
「はっ!」
沙織「戦神アテナの名において、貴女を正式に聖域親善大使に任命いたします。これは冥王ハーデス、海皇ポセイドンの強い希望でもあります。恒久なる三界の平和維持、友好の為に力を貸してください。」
「仰せのままに。」
沙織「貴女にはアテナ代理として、冥界、海界において私の持てる権限の全てを代理で行使することを認めます。」
「…アテナから賜りしお役目、この御剣葵。命かけて務めあげます。」
かくして、葵のお役目はまた増えた。
三界の平和維持の為、三界を奔走するだろうが彼女には似合いの任務といえよう。
沙織「冥界でも海界でも、お姉様の人気はそれはそれは高いものだとか。そのうち、お姉様のファンクラブまで出来そうだということですわよ?」
「そんなものが出来ても嬉しくないですね; まぁ、骨のある奴ならばそれも一興ですが。」
報告会の後、皆でお茶会を開き、沙織も自慢げに葵の評価を話す。
沙織「ハーデスもポセイドンも、こう言っておりました。葵には我が配下の闘士に是非とも嫁いで貰いたいものだ。と。」
「嫁ぐ、かぁ…。私はまだ18ですよ?」
沙織「私もそう申し上げました。でも、時が来るまで好きにアプローチをかけさせるから、そのつもりで。と忠告いただきましたものv お姉様がどんな殿方を選ばれるのか、私も楽しみですわv」
「私はまだまだ嫁ぎはしません。せめて、ここに居る現代黄金たちが先代の域まで強くなるまでは。そして―――。」
そして、現代にある山羊座の男に自分の全てを継承させるまでは。
だが、葵はそれを口にせず心で呟いた。
沙織「お姉様? どうかなさったの?」
「何でもありません。さて、一服いたしましたから修行へ戻りましょうか。…シュラ、今日はお前を重点的に、徹底的に扱いてあげよう。覚悟はいいか?」
シュラは突然の指名に驚くが、それも一瞬の事。
シュラ「望むところだ、葵。」
「フッ、頼もしいな。」
そして、新旧山羊座はコロッセオへと降りていった。
他の黄金たちにとって、それはシュラが一歩リードしていることを見せ付けられる気がしてならなかったと、後に語っている。
しかして、今日も聖域は平和であった―――。
END
2024年7月18日加筆修正
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