ソレントの口から出た任務を聞き、カーサは猛烈に拒否した。


カー「絶対に嫌だ！！！」

バイ「我々も力を貸す。駄々を捏ねるな。」

カー「俺はまだ、サイコロステーキにはなりたかねぇぞ！？」


そう。

ソレントがカーサに申し渡した任務。


『葵の心を読んで、彼女の一番想う相手に化けろ。』


という、なんともしょーもない任務だった。

任務というよりお遊びの一環だ。


ソレ「カノン、貴方は誰だと思いますか？」

カノン「聖域では誰かを特別扱いしているなんて無いしな。見当もつかん。」

バイ「案外、冥界の連中ではないか？」

イオ「有り得ないとは言えないな。彼女は強き者に惹かれる性質らしいし、可能性は大いにある。」

クリ「海界はどうなのだ？　我らとて腕に自信はあるぞ？」

アイ「出会ってまだ数日なのだし、それは無いんじゃないか？」

テテ「でも、人を好きになるのに時間なんて関係ないという女性もいますしね？」

ソレ「まぁ、論より証拠。さっそく葵を呼んで、カーサに…って、カーサは何処ですか？」


周りを見回しても岩場だけ。

カーサはいつの間にかトンズラをこいていた。


カノン「どうする？」

ソレ「とっ捕まえましょうｖ」

アイ「逃げたらどうする？」

バイ「必殺技かましてでも足止めしろ。」


恋に対する好奇心を止める術は無く、まもなくカーサは捕獲され、作戦は実行に移されようとしていた。