テテ「でも、私と２人でいる時はとても穏やかな感じでした。海界の事を細かに聞いて、私にも是非聖域へ遊びに来てくれと仰って下さったのですよ？」

ソレ「それは吉兆ですね。テティスなら女性同士で話も弾むことでしょう。普段、これだけ男性に囲まれているのですから、女性同士でする話にも花が咲いて良いではないですか。」

テテ「ウフフ///」


そこに、イオがさりげなく爆弾を落とした。


イオ「女性同士の話となると、さしずめ恋愛話かな？」


世界を守る闘士たちとはいえ、人間だ。

お悩めるお年頃である彼らも、その手の話には興味津々なのを誰が責められようか。


カー「カノン、聖域では葵に関するそういう話はないのかよ？」

カノン「葵自身、己のそういう事には相当鈍感だからな。」

バイ「では、彼女に想いを寄せる者はいないのか？」

カノン「…いないんじゃないか？」

クリ「その間は何だ、その間は。」

ソレ「ふむ。黄金聖闘士たちは軒並み彼女に想いを寄せているという事では？」

アイ「無理もない事だ。彼女は強く、優しく、美しい。恋をするなと言う方が無理だろう。」

カノン「…それだけならいいがな；」

イオ「もしかして；」

カノン「そのもしかしてだ。冥界三巨頭も葵にゾッコンらしい；」


冥界からも彼女の人気の高さを噂で聞く。

双子神やハーデスまでも彼女をお気に入りというのだから。


テテ「同じ女性の私でも惚れ惚れするお方ですもの。男性ならもっと惚れ惚れいたしましょう？　ですが、肝心の葵様はどなたを好いていらっしゃるのでしょう？」


そこでピンと来た七将軍たち。

その視線は一気にカーサに注がれた。


カー「何だよ；」

ソレ「カーサ。貴方に今から重大な任務を申し渡します。なお、拒否権は有りません。」