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★親善訪問:海界編②★
海皇ポセイドンも本格的な和平へ協力を約束し、アテナとハーデスに書状をしたためる為、数日は海界へ留まる事を命じられた葵とカノン。
その間、海闘士たちと少しずつ歩み寄っていく2人。
こうなれば、本心から打ち解ける道も開けたというものだ。
そんなある日、葵とテティス以外の者が集まり、茶会をしていた。
アイ「そう言えば、葵は現代黄金たちに稽古をつけていると聞いたが?」
カノン「あぁ。アイツいわく、俺たちは先代たちの足元にも及ばんという事だ。それは教皇や老師さえも頷く事だからな。本当の事だろう。」
クリ「ドラゴン紫龍のエクスカリバーの話をしたら、実際に見せてくれてな。紫龍には悪いが、切れ味の差が歴然だ。なんとも勇ましい女丈夫であらせられた。」
カノン「そうだろう? 女だからと舐めてかかると、もれなく魚の餌だぞ。」
ソレ「身をもって体験したので、今更舐めてかかりはしませんよ;」
バイ「我ら6人が一斉にかかってあのザマだからな。あながち、『最強の姫君』の二つ名は伊達ではないというところか。」
カノン「強いだけではない、心も優れている。先代アテナの時、ハーデスの聖戦が起きていなければ教皇になっていたのは彼女だ。シオン様の先代教皇が指名していたという。」
イオ「聖域の教皇といえば、黄金聖闘士の中でも心技体がもっとも優れた者が即位するというじゃないか。」
カノン「そうだ。シオン様も彼女の記憶と力が甦った時点で何度か教皇即位を促したというが、頑として受け入れなかったそうだ。既に後継をシオンが指名済みでもあるし、今は聖闘士としての位は無位。過去の遺物が即位する事はあるまいとな。」
ソレ「本当に、素晴らしいお方ですね。」
カー「でもよ。その話を聞く限りでは、肉体は18のピチピチの姉ちゃんみたいだが、中身は老成しきった婆さんって事か?」
カーサの不用意な言葉に、カノンの顔色は一気に青くなった。
カノン「馬鹿! そんな事葵の前で言ってみろ! お前1人が魚の餌になろうが知った事ではないが、俺たちまで巻き添えを食らうじゃないか!!」
?「ほぉおおお~? 誰が婆さんだって???」
まるで、地の底から這い上がってきた亡者の様に、腹に響く低音の声がその場に響いた。
七将軍たちはもれなく顔色を青くし、油のきれたブリキ人形のように声のする方向へ顔だけ向けた。
そこには、焦った表情のテティス。
彼女を背にして、指をポキポキ鳴らしている笑顔の葵が立っていた。
海皇ポセイドンも本格的な和平へ協力を約束し、アテナとハーデスに書状をしたためる為、数日は海界へ留まる事を命じられた葵とカノン。
その間、海闘士たちと少しずつ歩み寄っていく2人。
こうなれば、本心から打ち解ける道も開けたというものだ。
そんなある日、葵とテティス以外の者が集まり、茶会をしていた。
アイ「そう言えば、葵は現代黄金たちに稽古をつけていると聞いたが?」
カノン「あぁ。アイツいわく、俺たちは先代たちの足元にも及ばんという事だ。それは教皇や老師さえも頷く事だからな。本当の事だろう。」
クリ「ドラゴン紫龍のエクスカリバーの話をしたら、実際に見せてくれてな。紫龍には悪いが、切れ味の差が歴然だ。なんとも勇ましい女丈夫であらせられた。」
カノン「そうだろう? 女だからと舐めてかかると、もれなく魚の餌だぞ。」
ソレ「身をもって体験したので、今更舐めてかかりはしませんよ;」
バイ「我ら6人が一斉にかかってあのザマだからな。あながち、『最強の姫君』の二つ名は伊達ではないというところか。」
カノン「強いだけではない、心も優れている。先代アテナの時、ハーデスの聖戦が起きていなければ教皇になっていたのは彼女だ。シオン様の先代教皇が指名していたという。」
イオ「聖域の教皇といえば、黄金聖闘士の中でも心技体がもっとも優れた者が即位するというじゃないか。」
カノン「そうだ。シオン様も彼女の記憶と力が甦った時点で何度か教皇即位を促したというが、頑として受け入れなかったそうだ。既に後継をシオンが指名済みでもあるし、今は聖闘士としての位は無位。過去の遺物が即位する事はあるまいとな。」
ソレ「本当に、素晴らしいお方ですね。」
カー「でもよ。その話を聞く限りでは、肉体は18のピチピチの姉ちゃんみたいだが、中身は老成しきった婆さんって事か?」
カーサの不用意な言葉に、カノンの顔色は一気に青くなった。
カノン「馬鹿! そんな事葵の前で言ってみろ! お前1人が魚の餌になろうが知った事ではないが、俺たちまで巻き添えを食らうじゃないか!!」
?「ほぉおおお~? 誰が婆さんだって???」
まるで、地の底から這い上がってきた亡者の様に、腹に響く低音の声がその場に響いた。
七将軍たちはもれなく顔色を青くし、油のきれたブリキ人形のように声のする方向へ顔だけ向けた。
そこには、焦った表情のテティス。
彼女を背にして、指をポキポキ鳴らしている笑顔の葵が立っていた。