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今回もポセイドンが葵の男前な身の振り方を気に入り、聖域と冥界との更なる親睦を約束してくれた。
ポセ「さて、大使殿。これで三界は親睦の道を見た。されど、聖域と海界の唯一のしこりでもあるカノンの覚悟を我らはどう知れば良い?」
「カノンをご覧下さい。」
ポセイドンはカノンを見た。
海皇「なるほどな。そういう事か…。」
クリ「大使殿。我らにはその覚悟が見えぬ。」
「…カノンの覚悟は、海闘士に復讐されて命を落とすことも覚悟の上という事。現に、彼の双子の兄であるサガが身代わりになると申し出たくらいだからね。」
アイ「そう言えば、カノンは聖衣を纏っていない。来ているのは準礼装の法衣だ。」
「そう。いくら屈強の黄金聖闘士とはいえ、聖衣を纏わずに海闘士や冥闘士の必殺技を受けたらどうなるか。それがわからぬとは言わせない。」
わかるとも。
もしそうなれば、命の保障は全く出来ない。
むしろ、死ぬ事は確実だ。
それを見越して、彼は法衣姿になって来たというのだ。
「カノンのハーデスとの聖戦における所業は既に聞き及んでおろう? それでもまだカノンを許せぬと? 己の過ちを償う為に黄金聖闘士からも責を受け、三巨頭を道連れに自爆した事も認められぬか? 三界の神々に再び生きる事を許され、人生をやり直せる事になっても、海皇率いる精鋭たちはそこまで憎しみに捕らわれるか?」
カー「ぬぅぅ…。」
「それに、そんな1人の人間如きの企みに気がつかなかった海皇。貴方にも責があるのではないか? 全ての悲劇の原因をカノンだけの所為にするのは、ちと筋違いでは?」
ポセ「フフッ、大使殿に手痛い一言を貰ったな。確かに、余の不明でもある。」
七将軍「「ポセイドン様!?」」
ポセ「七将軍たちよ、余の不手際許してほしい。」
ソレ「ポセイドン様、我らに謝っていただかなくとも!!」
バイ「そうです! 我らも未熟ゆえ、カノンの謀略を見過ごしておりました!」
クリ「カノンの言葉に幾許も疑いを持たず、妄信しておった事は我々の責でございます!」
アイ「我らにも責任の一端がございます!!」
ポセ「ならば、もうカノンとの因縁はここで清算致そう。遺恨なく、互いに手を取って三界の親睦と平和の維持に努めてほしい。」
七将軍「「御意!!」」
まだ、少しは戸惑いもあるだろう。
しかし、カノンと海界の深く暗い因縁は、一応の結末を見た。
葵は戸惑いつつも、面食らうカノンの顔を楽しげに見ていた。
~続く~
ポセ「さて、大使殿。これで三界は親睦の道を見た。されど、聖域と海界の唯一のしこりでもあるカノンの覚悟を我らはどう知れば良い?」
「カノンをご覧下さい。」
ポセイドンはカノンを見た。
海皇「なるほどな。そういう事か…。」
クリ「大使殿。我らにはその覚悟が見えぬ。」
「…カノンの覚悟は、海闘士に復讐されて命を落とすことも覚悟の上という事。現に、彼の双子の兄であるサガが身代わりになると申し出たくらいだからね。」
アイ「そう言えば、カノンは聖衣を纏っていない。来ているのは準礼装の法衣だ。」
「そう。いくら屈強の黄金聖闘士とはいえ、聖衣を纏わずに海闘士や冥闘士の必殺技を受けたらどうなるか。それがわからぬとは言わせない。」
わかるとも。
もしそうなれば、命の保障は全く出来ない。
むしろ、死ぬ事は確実だ。
それを見越して、彼は法衣姿になって来たというのだ。
「カノンのハーデスとの聖戦における所業は既に聞き及んでおろう? それでもまだカノンを許せぬと? 己の過ちを償う為に黄金聖闘士からも責を受け、三巨頭を道連れに自爆した事も認められぬか? 三界の神々に再び生きる事を許され、人生をやり直せる事になっても、海皇率いる精鋭たちはそこまで憎しみに捕らわれるか?」
カー「ぬぅぅ…。」
「それに、そんな1人の人間如きの企みに気がつかなかった海皇。貴方にも責があるのではないか? 全ての悲劇の原因をカノンだけの所為にするのは、ちと筋違いでは?」
ポセ「フフッ、大使殿に手痛い一言を貰ったな。確かに、余の不明でもある。」
七将軍「「ポセイドン様!?」」
ポセ「七将軍たちよ、余の不手際許してほしい。」
ソレ「ポセイドン様、我らに謝っていただかなくとも!!」
バイ「そうです! 我らも未熟ゆえ、カノンの謀略を見過ごしておりました!」
クリ「カノンの言葉に幾許も疑いを持たず、妄信しておった事は我々の責でございます!」
アイ「我らにも責任の一端がございます!!」
ポセ「ならば、もうカノンとの因縁はここで清算致そう。遺恨なく、互いに手を取って三界の親睦と平和の維持に努めてほしい。」
七将軍「「御意!!」」
まだ、少しは戸惑いもあるだろう。
しかし、カノンと海界の深く暗い因縁は、一応の結末を見た。
葵は戸惑いつつも、面食らうカノンの顔を楽しげに見ていた。
~続く~