「さっきから聞いてりゃ、グダグダグダグダと…。」

ソレ「た、大使殿？」


先ほどまで女官として清楚な感じを漂わせていた葵の気配が一転、いきなりドスの利いた声を出し始めた。


「カノンが海界へ来た覚悟も知ろうとせず、ただネチネチといたぶるなんて。嫁いびりの姑じゃあるまいに！　それが誉れ高い海皇ポセイドンの精鋭、七将軍の礼儀か！！」

カノン「葵、止せ！」

「カノン、もう耐えずともいい。こいつら１人残らずのしちまえ！」

カノン「よせっ、和平を水の泡にするつもりか！？」

「やかましい！　頭ごなしに過ぎ去った時の事しか話せぬ猿に話す事など無い！！」

ソレ「貴女は一体何者ですか！？」

「お前らに名乗るほど、安い名前じゃないな。」

アイ「ぶ、無礼な！！」

「その言葉、そっくり返してやる。この頭でっかち将軍どもが！」


あぁ、アテナ。

このカノン、もはや太陽の光を浴びる事は出来ぬかもしれません（滝涙）


クリ「我らに対する雑言、その身をもって償え！！」


クリシュナの声に合わせて、七将軍の小宇宙が飛躍的に高まる。


「６人合わせてその程度の小宇宙か？　海皇の精鋭が聞いてあきれるわ！！」


葵も一気に最高点まで小宇宙を高める。

その小宇宙の巨大さに、七将軍たちは蛇に睨まれた蛙のように動けなくなった。


イオ「この小宇宙は一体！？」

アイ「これはまるで、聖闘士のようだ！！」

「ようだも何も、私は元黄金聖闘士だ！！　くらえ、我が聖剣を！」


葵の手刀が七将軍に向けられた。


『エクスカリバー！！！（結構本気バージョン）』

七将軍「「うわぁああああ！！！」」


悲鳴の後、海底神殿が大きく揺れ、七将軍の小宇宙が一気に小さくなってしまった。