テテ「聖域大使様、カノン様。お迎えに上がりました。」

「ありがとうございます。聖域親善大使、葵と申します。」


葵を見た七将軍は、あまりに普通の女性の為に唖然としていた。


カー『おいおい、本当に普通の女だぜ！？』

アイ『むぅ、どういうつもりなのだろう、アテナは。』

クリ『何か考えがあっての事だろうが。いや、しかし…。』

イオ『なかなか可愛らしい子じゃないか。』

バイ『うむ。何かこう、清楚な感じがするな。』

ソレ『とりあえず、彼女をポセイドン様の神殿へ御案内しなければ。』


知らぬが仏とは言ったものである。

とにかく、小宇宙で通信をしていた七将軍だが、早めに会話を切り上げて葵に振り向いた。


ソレ「申し送れました、大使殿。私はセイレーンのソレントと申します。今は海闘士のまとめ役を仰せつかっております。」

カー「俺はリュムナデスのカーサ。」

アイ「クラーケンのアイザック。よろしく。」

クリ「私はクリュサオルのクリシュナという。」

バイ「シーホースのバイアンだ。」

イオ「私はスキュラのイオ。よろしく。」

テテ「私はポセイドン様と七将軍様の補佐を担当しております。マーメイドのテティスといいます。」

「どうぞ、よろしくお願いいたします。こちらにアテナとハーデス神よりポセイドン神宛ての書状を預かっております。お目通り前に読んでいただいた方が良いとの仰せですので、ポセイドン神にお渡しいただきたく…。」

ソレ「わかりました、お預かりいたします。テティス、さっそくポセイドン様にお届けしてください。」

テテ「わかりました、ソレント様。」


葵はソレントに書状を渡し、ソレントはテティスに書状を預けた。

テティスは七将軍と葵、カノンに一礼するとポセイドン神殿へと向かった。

そして、テティスの気配が完全にその場から遠のいた時、残った６人の将軍たちはカノンを睨んだ。