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一瞬とも永遠ともいえる睨み合いが続いたが、拍手が聞こえてその場の空気が緩んだ。
ハー「余の申すとおりであろう? タナトスもヒュプノスも退くが良い。」
全員「「ハーデス様!!」」
ハーデスもその部屋に入ってきて、寝台に寝ている葵の元へ来た。
ハー「我が臣下の非礼、私に免じて許されよ、大使殿。」
「いえ、それには及びません。私とて、謁見の間を大破してしまったようです。」
ハー「気にするな。冥界には腕利きの技術者も居るゆえ、すぐに直ろう。さて、タナトスたちもこれで得心いったであろう? この者は伊達や酔狂、気まぐれで三界の和平を望んでいるのではないという事。命賭けてこの大役をこなそうとしておる事を。三巨頭や姉上はそれをそなたらより先に知っておるからこそ、身を呈して葵を守ろうとしておるのだ。」
タナ「はっ…。」
ヒュ「大使殿、手荒な真似をいたした。すまぬ。」
双子神もハーデスの後ろに控える。
もはや殺気は微塵も感じられない。
「では、ハーデス神?」
ハー「我らも請う。三界の和平の為、そなたには励んでもらいたい。我らも協力は惜しまぬ。」
「…ありがたき、お言葉。」
ハー「後ほどアテナとポセイドン宛に書状を用意いたそう。それまではここに留まり体を癒せ。姉上、三巨頭、葵の事は任せる。タナトス、ヒュプノス、一度エリシオンに戻り書状を作成するぞ。」
全員「「御意。」」
こうして、冥界においての親善大使の役割を無事終えた葵。
体の回復まで数日を要し、その間に冥界では彼女の存在が広く知れ渡る。
日に日に、彼女の見舞いに来る冥闘士は増え、冥界は彼女の歓迎熱が上がる一方だったという。
そして、彼女を慕う者も増えていく一方だったというが、例の如く葵は全くそれに気がつかないまま、一度冥界を去っていった。
次は海皇ポセイドンが治める海界。
葵の親善大使の役目はやっとここで折り返しになった―――。
~続く~
ハー「余の申すとおりであろう? タナトスもヒュプノスも退くが良い。」
全員「「ハーデス様!!」」
ハーデスもその部屋に入ってきて、寝台に寝ている葵の元へ来た。
ハー「我が臣下の非礼、私に免じて許されよ、大使殿。」
「いえ、それには及びません。私とて、謁見の間を大破してしまったようです。」
ハー「気にするな。冥界には腕利きの技術者も居るゆえ、すぐに直ろう。さて、タナトスたちもこれで得心いったであろう? この者は伊達や酔狂、気まぐれで三界の和平を望んでいるのではないという事。命賭けてこの大役をこなそうとしておる事を。三巨頭や姉上はそれをそなたらより先に知っておるからこそ、身を呈して葵を守ろうとしておるのだ。」
タナ「はっ…。」
ヒュ「大使殿、手荒な真似をいたした。すまぬ。」
双子神もハーデスの後ろに控える。
もはや殺気は微塵も感じられない。
「では、ハーデス神?」
ハー「我らも請う。三界の和平の為、そなたには励んでもらいたい。我らも協力は惜しまぬ。」
「…ありがたき、お言葉。」
ハー「後ほどアテナとポセイドン宛に書状を用意いたそう。それまではここに留まり体を癒せ。姉上、三巨頭、葵の事は任せる。タナトス、ヒュプノス、一度エリシオンに戻り書状を作成するぞ。」
全員「「御意。」」
こうして、冥界においての親善大使の役割を無事終えた葵。
体の回復まで数日を要し、その間に冥界では彼女の存在が広く知れ渡る。
日に日に、彼女の見舞いに来る冥闘士は増え、冥界は彼女の歓迎熱が上がる一方だったという。
そして、彼女を慕う者も増えていく一方だったというが、例の如く葵は全くそれに気がつかないまま、一度冥界を去っていった。
次は海皇ポセイドンが治める海界。
葵の親善大使の役目はやっとここで折り返しになった―――。
~続く~