ヒュ「ならば、死よりも深い永遠の眠りに誘ってくれよう。」


天地に手を向かわせ、ヒュプノスも技を仕掛ける。


ヒュ『エターナル・ドラウジネス。』


深い眠りへ誘うヒュプノスの小宇宙が葵の周りを囲む。

葵の体が大きく揺らぎ、床に伏せる。


ヒュ「殺しはせぬ。だが、生かしもせぬ。目覚める事のない眠りの世界へ行くが良い。」

「…そうはいかない。」

ヒュ「何！？」


葵はゆっくりと体を起こす。

見れば、葵は体の周りに小宇宙の防御壁を張って、ヒュプノスの技を抑えていた。


「この後、海界にも赴かねばならない。三界全てに平和をもたらす大きな架け橋の役目を下さったアテナとの約束だ！　ここで倒れるわけには行かぬ！！」


葵は小宇宙を最大限に燃やす。


パン「止せ、大使殿！　聖衣無しでそれ以上小宇宙を高めれば、貴女とてただでは済まぬぞ！！」

ミノ「駄目です、聞こえておりません！　小宇宙を高めている今、彼女はトランス状態！」

アイ「パンドラ様の声も届きません！」

ラダ「くっ、和平の兆しが見えたというのに、何たる事態！」


そして、葵はあの禁断奥義を発動した。


『クレイモア！！！』