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~獅子宮~
?「君が御剣葵か?」
宮の入口に立っていたのは、逞しい肉体と誠実そうな瞳の持ち主だった。
「そう、御剣葵。君は?」
?「獅子宮を守護する黄金聖闘士、獅子座のアイオリア。」
「アイオリア、か。」
視線に悪意は無いが、自分を見定めているような感じだった。
しかし、不思議と嫌悪感は無い。
「何だかホッとするよ。君のような人が真実の聖闘士なのだろうね。」
リア「え?」
「さっきの宮では君の対極のようなヤツに出くわしたものだから。」
リア「…それはさぞ不愉快な思いをしたのだろうな;」
「不愉快どころか殺意が湧く。」
リア「なかなかに手厳しいな;(苦笑)」
「だが、そうだろ? 聖闘士たる者、常に威厳とアテナへの忠誠を持って尽くすが身上じゃないか。アレは1人でそれを台無しにしている。」
その台詞の後、アイオリアは私を見てポカンとしている。
「何だい?」
リア「君は、聖闘士の本質を知っているのだな。」
そういえば、そうだ。
聖闘士というのは銀河戦争で存在こそ知っていたけど、その本質なんて知らなかった。
だけど、このアイオリアを見てから頭の中に最初から入っていたように感心したんだ。
『聖闘士たる者、こうでなくては』と。
何だか、頭の中をゴチャゴチャに引っ掻き回された気がする。
「何だかね、ここに来た時からデジャヴュを感じるんだ。前にも一度、ここに来た事があるような気がして。」
リア「ふむ。俺にはその手の話はよくわからんが、次の処女宮にいる者ならわかるかも知れんぞ?」
「処女宮かぁ。獅子座の次だから乙女座って事だね。」
リア「そうだ。だが、考えようによっては12宮一の偏屈者だから気をつけたほうが良い。聖闘士としての実力も1,2を争う者だからな。」
「会うのが色んな意味で楽しみだ。」
リア「いい度胸だな、君は。よかろう、獅子宮は通るが良い。」
「ありがとう、アイオリア。」
葵は獅子宮を抜け、次の処女宮へ向かう。
「もうすぐ半分か、長いような短いような…。」
しかし、己の内なる変化は劇的と言ってもいい。
今まで知らなかった事、己の体から溢れ出る力。
それらが何かを知る時、自分がこの聖域に呼ばれた理由がわかる。
葵はそう思い、処女宮を目指した―――。
?「君が御剣葵か?」
宮の入口に立っていたのは、逞しい肉体と誠実そうな瞳の持ち主だった。
「そう、御剣葵。君は?」
?「獅子宮を守護する黄金聖闘士、獅子座のアイオリア。」
「アイオリア、か。」
視線に悪意は無いが、自分を見定めているような感じだった。
しかし、不思議と嫌悪感は無い。
「何だかホッとするよ。君のような人が真実の聖闘士なのだろうね。」
リア「え?」
「さっきの宮では君の対極のようなヤツに出くわしたものだから。」
リア「…それはさぞ不愉快な思いをしたのだろうな;」
「不愉快どころか殺意が湧く。」
リア「なかなかに手厳しいな;(苦笑)」
「だが、そうだろ? 聖闘士たる者、常に威厳とアテナへの忠誠を持って尽くすが身上じゃないか。アレは1人でそれを台無しにしている。」
その台詞の後、アイオリアは私を見てポカンとしている。
「何だい?」
リア「君は、聖闘士の本質を知っているのだな。」
そういえば、そうだ。
聖闘士というのは銀河戦争で存在こそ知っていたけど、その本質なんて知らなかった。
だけど、このアイオリアを見てから頭の中に最初から入っていたように感心したんだ。
『聖闘士たる者、こうでなくては』と。
何だか、頭の中をゴチャゴチャに引っ掻き回された気がする。
「何だかね、ここに来た時からデジャヴュを感じるんだ。前にも一度、ここに来た事があるような気がして。」
リア「ふむ。俺にはその手の話はよくわからんが、次の処女宮にいる者ならわかるかも知れんぞ?」
「処女宮かぁ。獅子座の次だから乙女座って事だね。」
リア「そうだ。だが、考えようによっては12宮一の偏屈者だから気をつけたほうが良い。聖闘士としての実力も1,2を争う者だからな。」
「会うのが色んな意味で楽しみだ。」
リア「いい度胸だな、君は。よかろう、獅子宮は通るが良い。」
「ありがとう、アイオリア。」
葵は獅子宮を抜け、次の処女宮へ向かう。
「もうすぐ半分か、長いような短いような…。」
しかし、己の内なる変化は劇的と言ってもいい。
今まで知らなかった事、己の体から溢れ出る力。
それらが何かを知る時、自分がこの聖域に呼ばれた理由がわかる。
葵はそう思い、処女宮を目指した―――。