START!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
何度も何度も出口から出ては入口へ戻り、ついには宮自体が2つになっていた。
「ったく、面倒な迷宮なこった;」
服のポケットからコインを出し、ピンと撥ねた。
「表なら左、裏なら右。」
そう言ってコインを両手でキャッチし、中を見た。
「こっちか。」
葵は右の宮へ向かう。
この適当な行為に双子座の2人は驚く。
彼女がこっちかと振り向いた宮は、出口に繋がる方だったから。
サガ「…何と適当な;」
カノン「適当と言っても、正しい方を選んだ。悪運が強そうだな、この女。」
葵は選んだ宮に入った。
そして、迷う事無く出口の方へ進むとその寸前で足を止める。
サガ「どうしたのだ?」
カノン「さぁ。」
2人は気配を絶って彼女の動きを影から見ていた。
諦めればすぐに迷宮を解き、記憶を消すために。
「こっちが正しいって事か。だろ、そこにいる双子たち?」
彼女の視線が自分たちの視線とぶつかった。
サガ・カノン「「!!??」」
「今まで歩いていた場所では、迷宮の雰囲気とかで気配が全然わからなかったけど終わりに近づいてきて油断したな? いい加減、姿を見せたらどう?」
姿は見えていなくても、存在は感じられる。
サガとカノンはため息をつき、苦笑しながら姿を見せる。
サガ「見事だ、御剣葵。私がサガ。」
カノン「俺はカノンだ。」
「今更だけど、御剣葵だよ。へぇ、双子だけ合ってそっくりだけど、微妙に違うね?」
サガ「フッ。さぁ、次なる宮へ行くがいい。」
「言われなくても行くさ。」
カノン「次の宮の主は少々危険だ。今までのようにはいかん。」
「危険?」
サガ「12宮一の問題児でな。あらゆる意味で危険だ。」
「…もし、命の危険を感じたら…、そいつを遠慮なくブチのめす心づもりだが、いいか?」
2人「「遠慮無くやってやれ、私(俺)が許す。」」
「クスッ、りょーかい! また後で、双子たち。」
颯爽と巨蟹宮へ向かう葵の後姿を見て、サガとカノンは呟く。
カノン「サガ。気付いたか、葵の…。」
サガ「あぁ、お前も気付いたか。」
カノン「これは、面白い事になりそうだ。」
「ったく、面倒な迷宮なこった;」
服のポケットからコインを出し、ピンと撥ねた。
「表なら左、裏なら右。」
そう言ってコインを両手でキャッチし、中を見た。
「こっちか。」
葵は右の宮へ向かう。
この適当な行為に双子座の2人は驚く。
彼女がこっちかと振り向いた宮は、出口に繋がる方だったから。
サガ「…何と適当な;」
カノン「適当と言っても、正しい方を選んだ。悪運が強そうだな、この女。」
葵は選んだ宮に入った。
そして、迷う事無く出口の方へ進むとその寸前で足を止める。
サガ「どうしたのだ?」
カノン「さぁ。」
2人は気配を絶って彼女の動きを影から見ていた。
諦めればすぐに迷宮を解き、記憶を消すために。
「こっちが正しいって事か。だろ、そこにいる双子たち?」
彼女の視線が自分たちの視線とぶつかった。
サガ・カノン「「!!??」」
「今まで歩いていた場所では、迷宮の雰囲気とかで気配が全然わからなかったけど終わりに近づいてきて油断したな? いい加減、姿を見せたらどう?」
姿は見えていなくても、存在は感じられる。
サガとカノンはため息をつき、苦笑しながら姿を見せる。
サガ「見事だ、御剣葵。私がサガ。」
カノン「俺はカノンだ。」
「今更だけど、御剣葵だよ。へぇ、双子だけ合ってそっくりだけど、微妙に違うね?」
サガ「フッ。さぁ、次なる宮へ行くがいい。」
「言われなくても行くさ。」
カノン「次の宮の主は少々危険だ。今までのようにはいかん。」
「危険?」
サガ「12宮一の問題児でな。あらゆる意味で危険だ。」
「…もし、命の危険を感じたら…、そいつを遠慮なくブチのめす心づもりだが、いいか?」
2人「「遠慮無くやってやれ、私(俺)が許す。」」
「クスッ、りょーかい! また後で、双子たち。」
颯爽と巨蟹宮へ向かう葵の後姿を見て、サガとカノンは呟く。
カノン「サガ。気付いたか、葵の…。」
サガ「あぁ、お前も気付いたか。」
カノン「これは、面白い事になりそうだ。」