START!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
~双児宮~
現在、双子座の認定を受けているのはサガとカノンの2人。
カノン「おい、サガ。」
サガ「なんだ、カノン。」
カノン「どうやら下の宮は突破されたようだぞ。」
サガ「アルデバランがやられたというのか?」
カノン「みたいだな。」
サガ「…彼ほどの聖闘士を下すとは、アテナのおっしゃった『一般人の女性』という概念は捨てた方が良かろう。」
カノン「では、俺かお前で戦うか?」
サガ「仮にも一般人女性と戦闘行為をするのは気が引ける。ジェミニの迷宮で諦めてもらうか…。彼女が諦めると口にした瞬間、迷宮を消してお帰り願おう。」
双子たちが迷宮の布陣を敷いた事など知らない葵は、両手を握ったり放したりしながら階段を上がる。
(アルデバランを投げ飛ばした瞬間、何だか体中から力が溢れてきた様な気がする。こう、体の奥から力がみなぎって、投げ飛ばす力を何倍にもしてくれたような…。)
考えている内、場所は双子座のマークの入った宮殿。
「双子座の宮か…。」
中へ入った瞬間、葵の視界がグラリと揺らいだ。
「何だ…? 眩暈、じゃないな…。」
?『御剣葵だな。』
天井から聞こえる声。
しかし、天井に人の姿は無く、周りにも無い。
また、ムウの時のように視線も感じない。
「そう。御剣葵だけど?」
?『私はこの双児宮を守護する黄金聖闘士、サガ。』
?『同じくその双子の弟、カノン。ここは既に迷宮と化した。』
「迷宮?」
サガ『そうだ。聖闘士でも抜ける事は困難とされる迷宮だ。』
「で、どうしろと?」
サガ『万が一、ここを抜ける事ができれば君を認めよう。次の巨蟹宮へ進むがいい。』
「抜けられなかったら? 一生、迷宮で迷えと言うのかい?」
カノン『フッ、気の強い女だ。安心しろ殺しはしない。だが、君が諦めた瞬間、聖域を去ってもらう。アテナと接触し、この聖域に来た記憶全てを消した上で。』
「その方がありがたい。迷宮を抜ければいいんだな?」
サガ『そうだ。では、迷宮へ参れ。』
声はそこで途切れ、葵はしばらく逡巡して迷宮へ足を進めた。
(さっきの眩暈は、迷宮に入った影響か。それにしても、双子座だけに双子の聖闘士とはベタなパターンだな;)
現在、双子座の認定を受けているのはサガとカノンの2人。
カノン「おい、サガ。」
サガ「なんだ、カノン。」
カノン「どうやら下の宮は突破されたようだぞ。」
サガ「アルデバランがやられたというのか?」
カノン「みたいだな。」
サガ「…彼ほどの聖闘士を下すとは、アテナのおっしゃった『一般人の女性』という概念は捨てた方が良かろう。」
カノン「では、俺かお前で戦うか?」
サガ「仮にも一般人女性と戦闘行為をするのは気が引ける。ジェミニの迷宮で諦めてもらうか…。彼女が諦めると口にした瞬間、迷宮を消してお帰り願おう。」
双子たちが迷宮の布陣を敷いた事など知らない葵は、両手を握ったり放したりしながら階段を上がる。
(アルデバランを投げ飛ばした瞬間、何だか体中から力が溢れてきた様な気がする。こう、体の奥から力がみなぎって、投げ飛ばす力を何倍にもしてくれたような…。)
考えている内、場所は双子座のマークの入った宮殿。
「双子座の宮か…。」
中へ入った瞬間、葵の視界がグラリと揺らいだ。
「何だ…? 眩暈、じゃないな…。」
?『御剣葵だな。』
天井から聞こえる声。
しかし、天井に人の姿は無く、周りにも無い。
また、ムウの時のように視線も感じない。
「そう。御剣葵だけど?」
?『私はこの双児宮を守護する黄金聖闘士、サガ。』
?『同じくその双子の弟、カノン。ここは既に迷宮と化した。』
「迷宮?」
サガ『そうだ。聖闘士でも抜ける事は困難とされる迷宮だ。』
「で、どうしろと?」
サガ『万が一、ここを抜ける事ができれば君を認めよう。次の巨蟹宮へ進むがいい。』
「抜けられなかったら? 一生、迷宮で迷えと言うのかい?」
カノン『フッ、気の強い女だ。安心しろ殺しはしない。だが、君が諦めた瞬間、聖域を去ってもらう。アテナと接触し、この聖域に来た記憶全てを消した上で。』
「その方がありがたい。迷宮を抜ければいいんだな?」
サガ『そうだ。では、迷宮へ参れ。』
声はそこで途切れ、葵はしばらく逡巡して迷宮へ足を進めた。
(さっきの眩暈は、迷宮に入った影響か。それにしても、双子座だけに双子の聖闘士とはベタなパターンだな;)