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そして、時は訪れた。
衛兵「アテナ、例の御方がお着きでございます。」
沙織「お通ししてください。」
衛兵「御意。」
衛兵の報告にも満足気に沙織は微笑んだ。
まるで、古くからの友人に会えるように。
「沙織嬢、お待たせしたね。」
沙織「ようこそ、葵さん。」
扉の向こうからやってきた女性を見て、シオンと童虎は目をこれでもかというくらい見開いた。
2人「「葵!!??」」
2人の脳裏に浮かぶのは、243年前の聖戦。
シオン『葵よ、無茶を言うな! お前1人置いて行けるか!』
『シオン、それに童虎。今は1人でも多くあの御方の元へ馳せ参じなくてはならん。私1人行くよりも、お前たち2人が行く方が、あの御方の助けとなれる。』
シオン『ならん! お前はこの聖戦が終わったら、聖域をまとめる立場となるのだぞ!?』
『その立場はお前たち2人にくれてやる。さぁ、奴らが来た。時間が無い、急げ!!! あの御方をお助けしろ!』
苦しそうに唇を噛む2人。
童虎がシオンの肩を叩き、促す。
童虎『行こう。葵の思いを無駄にしてはならん。』
シオン『童虎!! お前は葵を見捨てよと言うのか!!!』
童虎『シオンよ。我ら3人がここで倒れれば、誰があの御方の盾となり剣となるのだ。葵は、その役目を我らに託したのだ!』
『シオン、童虎。あの御方を頼んだぞ!!』
そして葵は向かってくる禍々しい気配の元へと向かった。
背後からは嗚咽交じりの声が響く。
シオン『葵!! 死ぬな、死んではならん!!』
童虎『生きて、必ず生きて会おうぞ!!』
葵は振り返る事無く手を振った。
2人は涙を拭い、自分たちを待っているアテナの元へ駆けつけ、ハーデスを封印する事ができた。
そして、葵と別れた場所に駆けつけると、物言わぬ葵の亡骸が大地に横たわっていたのだ。
体中傷だらけ、血だらけで。
でも、その表情は悔いは無いと言いた気に、非常に満足していた。
シオン『目を開けろ、葵!! 開けないか!!』
童虎『生きて会おうと、言ったばかりではないか!! 馬鹿者が!!』
2人の嗚咽と叫びは、しばらく止む事は無かった―――。
衛兵「アテナ、例の御方がお着きでございます。」
沙織「お通ししてください。」
衛兵「御意。」
衛兵の報告にも満足気に沙織は微笑んだ。
まるで、古くからの友人に会えるように。
「沙織嬢、お待たせしたね。」
沙織「ようこそ、葵さん。」
扉の向こうからやってきた女性を見て、シオンと童虎は目をこれでもかというくらい見開いた。
2人「「葵!!??」」
2人の脳裏に浮かぶのは、243年前の聖戦。
シオン『葵よ、無茶を言うな! お前1人置いて行けるか!』
『シオン、それに童虎。今は1人でも多くあの御方の元へ馳せ参じなくてはならん。私1人行くよりも、お前たち2人が行く方が、あの御方の助けとなれる。』
シオン『ならん! お前はこの聖戦が終わったら、聖域をまとめる立場となるのだぞ!?』
『その立場はお前たち2人にくれてやる。さぁ、奴らが来た。時間が無い、急げ!!! あの御方をお助けしろ!』
苦しそうに唇を噛む2人。
童虎がシオンの肩を叩き、促す。
童虎『行こう。葵の思いを無駄にしてはならん。』
シオン『童虎!! お前は葵を見捨てよと言うのか!!!』
童虎『シオンよ。我ら3人がここで倒れれば、誰があの御方の盾となり剣となるのだ。葵は、その役目を我らに託したのだ!』
『シオン、童虎。あの御方を頼んだぞ!!』
そして葵は向かってくる禍々しい気配の元へと向かった。
背後からは嗚咽交じりの声が響く。
シオン『葵!! 死ぬな、死んではならん!!』
童虎『生きて、必ず生きて会おうぞ!!』
葵は振り返る事無く手を振った。
2人は涙を拭い、自分たちを待っているアテナの元へ駆けつけ、ハーデスを封印する事ができた。
そして、葵と別れた場所に駆けつけると、物言わぬ葵の亡骸が大地に横たわっていたのだ。
体中傷だらけ、血だらけで。
でも、その表情は悔いは無いと言いた気に、非常に満足していた。
シオン『目を開けろ、葵!! 開けないか!!』
童虎『生きて会おうと、言ったばかりではないか!! 馬鹿者が!!』
2人の嗚咽と叫びは、しばらく止む事は無かった―――。