異界の巫女
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天照『異つ世界の戦女神よ、我が名は天照(アマテラス)なり。』
沙織「アマ…テラス?」
その強大な小宇宙の持ち主は沙織に事を構えるのではなく、名乗りを上げていた。
持ち主は眩い光に包まれて良く見えない。
ロス「アテナ! ご無事ですか!!」
沙織「えぇ。どうやらこのお方は、異世界の神のようです。」
驚く黄金聖闘士に向け、天照は再び名乗る。
天照『初めてお目にかかる。我が名は天照。』
沙織「彼らは私を守護してくれる黄金聖闘士たちです。」
天照『ごーるど? せいんと? 我には耳慣れぬ言葉よの。黄金の闘士とでも呼ぼうかの? いかがじゃ、異つ世界の戦女神殿?』
沙織「貴女がそれでよろしければ。私の事はアテナとお呼び下さい、天照。」
天照『うむ、かたじけないの、アテナ。』
沙織「では、天照。貴女のご用件をお伺いいたしましょう。」
沙織がそう言うと、天照の周辺の光が収束してその姿が露わになる。
石畳まで届く黒く豊かな髪、黒曜石のような瞳。
東洋的な美女であった。
その衣は葵がかつてこの世界に来たときに纏っていた巫女装束。
それに様々な宝飾がなされている。
天照『我が世界よりこの世界に誘われ、命を散らしてしまった…哀れで可愛い、我が子の事についてじゃ。』
沙織「それはもしや、葵さんの事ですか!?」
天照『葵か…。かの娘はそういう名だったのか、良き名じゃ。我が創造せし世界にある命は、みな我が子。葵もまた、私の娘…。アテナや黄金の闘士たちから感じる我が子の想い出は、とても優しいものじゃ。』
悲しげに、それでも慈愛に満ちた顔で天照は黄金聖闘士たちを見る。
天照『あの子を愛してくれておったのじゃな、ここに居る者、皆が…。』
シオン「あの子は、我らの妹。妹を愛さぬ兄が居ろうか?」
天照『そうじゃの…。あの子を戸惑いながらも受け入れ、妹のように可愛がってくれた事に感謝を。』
沙織「今日は、葵さんの弔いの日。よろしければ、貴女も…。」
天照『アテナよ。しばし、猶予をもらえぬか?』
天照は太陽を見上げる。
天照『葵は戦う事も知らぬ普通の娘。その娘が愛しい者を守るため、その命を投げ出したその行為は永遠に等しい行為…。元来、神は別次元や別世界には干渉してはならぬという掟がある。だが、我はその掟をあえて破ろうと思う。』
~続く~
沙織「アマ…テラス?」
その強大な小宇宙の持ち主は沙織に事を構えるのではなく、名乗りを上げていた。
持ち主は眩い光に包まれて良く見えない。
ロス「アテナ! ご無事ですか!!」
沙織「えぇ。どうやらこのお方は、異世界の神のようです。」
驚く黄金聖闘士に向け、天照は再び名乗る。
天照『初めてお目にかかる。我が名は天照。』
沙織「彼らは私を守護してくれる黄金聖闘士たちです。」
天照『ごーるど? せいんと? 我には耳慣れぬ言葉よの。黄金の闘士とでも呼ぼうかの? いかがじゃ、異つ世界の戦女神殿?』
沙織「貴女がそれでよろしければ。私の事はアテナとお呼び下さい、天照。」
天照『うむ、かたじけないの、アテナ。』
沙織「では、天照。貴女のご用件をお伺いいたしましょう。」
沙織がそう言うと、天照の周辺の光が収束してその姿が露わになる。
石畳まで届く黒く豊かな髪、黒曜石のような瞳。
東洋的な美女であった。
その衣は葵がかつてこの世界に来たときに纏っていた巫女装束。
それに様々な宝飾がなされている。
天照『我が世界よりこの世界に誘われ、命を散らしてしまった…哀れで可愛い、我が子の事についてじゃ。』
沙織「それはもしや、葵さんの事ですか!?」
天照『葵か…。かの娘はそういう名だったのか、良き名じゃ。我が創造せし世界にある命は、みな我が子。葵もまた、私の娘…。アテナや黄金の闘士たちから感じる我が子の想い出は、とても優しいものじゃ。』
悲しげに、それでも慈愛に満ちた顔で天照は黄金聖闘士たちを見る。
天照『あの子を愛してくれておったのじゃな、ここに居る者、皆が…。』
シオン「あの子は、我らの妹。妹を愛さぬ兄が居ろうか?」
天照『そうじゃの…。あの子を戸惑いながらも受け入れ、妹のように可愛がってくれた事に感謝を。』
沙織「今日は、葵さんの弔いの日。よろしければ、貴女も…。」
天照『アテナよ。しばし、猶予をもらえぬか?』
天照は太陽を見上げる。
天照『葵は戦う事も知らぬ普通の娘。その娘が愛しい者を守るため、その命を投げ出したその行為は永遠に等しい行為…。元来、神は別次元や別世界には干渉してはならぬという掟がある。だが、我はその掟をあえて破ろうと思う。』
~続く~