異界の巫女
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―――ここは、何処?
暗いよ、寒いよ。
お母さん、お父さん、どこにいるの?
葵は1人で暗闇の中しゃがみこんでいた。
かろうじて自分の体が分かるくらいの闇の中、1人で泣きじゃくっていた。
『我が依代…。』
闇の中、まるで耳元で囁かれるような声が届く。
「誰? 誰なの?」
『我が為にだけ生まれた依代の少女よ…。偽りの聖域を駆逐し、この世を我に献上せよ。』
「何、何を言ってるの? 貴方は誰?」
『我は………なり。』
「聞こえない、誰なの?」
『夢より覚めれば、我の事は忘れる。時が来れば、そなたは自ら我を求めるであろう。』
その時、視界の先に小さな小さな光が見えた。
「あ、光……?」
『小賢しいアテナめ。』
「アテナ?」
『我らが敵、屠るべき地上の守護者。戦と知恵の女神。そなたの意識を取り戻すため、小宇宙を注いでいる。我の存在に気付かぬうちに、我は退こう。だが、忘れるな我が依代。そなたは我の為にのみ存在する―――。』
「あ、待って!!」
小さな光はやがて葵を包み込み、闇は光によって退けられた。
暗いよ、寒いよ。
お母さん、お父さん、どこにいるの?
葵は1人で暗闇の中しゃがみこんでいた。
かろうじて自分の体が分かるくらいの闇の中、1人で泣きじゃくっていた。
『我が依代…。』
闇の中、まるで耳元で囁かれるような声が届く。
「誰? 誰なの?」
『我が為にだけ生まれた依代の少女よ…。偽りの聖域を駆逐し、この世を我に献上せよ。』
「何、何を言ってるの? 貴方は誰?」
『我は………なり。』
「聞こえない、誰なの?」
『夢より覚めれば、我の事は忘れる。時が来れば、そなたは自ら我を求めるであろう。』
その時、視界の先に小さな小さな光が見えた。
「あ、光……?」
『小賢しいアテナめ。』
「アテナ?」
『我らが敵、屠るべき地上の守護者。戦と知恵の女神。そなたの意識を取り戻すため、小宇宙を注いでいる。我の存在に気付かぬうちに、我は退こう。だが、忘れるな我が依代。そなたは我の為にのみ存在する―――。』
「あ、待って!!」
小さな光はやがて葵を包み込み、闇は光によって退けられた。