～第１１話～



アフロ「うぁあっ！！」

デス「がはっ！！」

アレス『どうした？　アテナの忠実なる聖闘士ども。もう終わりか？』

ロス「くっ！　さすがはアテナの弟である軍神アレス！」

リア「強い！」


次々とアレスにかかっていく６人だが、アレスも戦いの神、一筋縄ではいかない。

その大剣を軽々と振り回し、黄金聖闘士たちを薙ぎ払っていく。


童虎「これで不完全な復活とは、ちと甘く見すぎたかのっ…！」

デス「もし、これで葵の体を乗っ取って完全な復活でもされたら…！」

アフロ「それこそ、手に負えなくなりそうだね…。」

シュラ「そうなる、前にっ！」


シュラは痛みに悲鳴をあげる体を起こし、かまえる。


シュラ「葵を助け出さねば！！」


息は上がり、体のアチコチには打撲の痕。

けして、楽観できる状態ではない。

アレスは余裕の表情で、祭壇に寄りかかる。


アレス『それしきで神である私を倒そうという考え自体、天晴れよの？　身の程知らずの虫けらどもが。』


その目は蔑むような目。

アテナが愛する人間を見下し、神の言いなりにならない事を心から不快に思っているようだ。


アレス『それほど、この娘が大事か？　人間とはつくづく愚かで救いようが無いな？　自分を慕ってくれた無垢なる少女の心をズタズタにしておきながら、後でその大切さに気がつくとは…。笑止。』


アレスの鋭い視線がシュラを見据える。