異界の巫女
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沙織は玉座から腰を上げ、憂いの表情で窓からの景色を見た。
沙織「誰かを愛する事が私への不忠と考えているのなら、即刻改めなさい。聖闘士といえども人なのです。人である以上、誰かを愛し、愛される事は当然の権利なのです。シュラ、貴方はそれを放棄しました。そして、葵さんの気持ちを拒絶しました。それこそが私への不忠ではなくて?」
サガ「恐れながら、アテナ。シュラは己の過去の罪を悔いて、己への戒めとしてそのような行為に走ったのです。どうか、責めないでやってください。」
沙織「そう、ですね。…ごめんなさい、シュラ。私はアテナとしてではなく、城戸沙織として発言していたようです。」
シュラ「いいえ、アテナのおっしゃるとおりです……。俺は…もっとも深い過ちを犯してしまいました。」
シュラの内は激しい後悔と焦りで満たされていた。
葵の涙を思い出すと、こんなにも胸が痛い。
アレスにさらわれてしまったことが、こんなにも悔しい。
彼女の笑顔が見たいと、こんなにも葵を欲している。
先の聖戦での罪を償おうと、強くアテナと己に誓った。
そして、完璧な聖闘士であろうとするあまり、人間としての心を置き去りにしていた。
シュラ(葵、やっとわかった。俺が馬鹿だったんだ。聖闘士も人間なのに、人間である事を放棄できぬと知っているのに。君の心にこの痛みを、いや、これ以上の痛みを与えてしまったなんて。本当に、本当にすまなかった。俺はこれより君を求める1人の男として、聖闘士として生きる。待っていてくれ、葵。きっと、君を救い出して見せるから。そして、聖域へ戻ったら君に真っ先に伝えよう。『愛している。』と―――。)
~続く~
沙織「誰かを愛する事が私への不忠と考えているのなら、即刻改めなさい。聖闘士といえども人なのです。人である以上、誰かを愛し、愛される事は当然の権利なのです。シュラ、貴方はそれを放棄しました。そして、葵さんの気持ちを拒絶しました。それこそが私への不忠ではなくて?」
サガ「恐れながら、アテナ。シュラは己の過去の罪を悔いて、己への戒めとしてそのような行為に走ったのです。どうか、責めないでやってください。」
沙織「そう、ですね。…ごめんなさい、シュラ。私はアテナとしてではなく、城戸沙織として発言していたようです。」
シュラ「いいえ、アテナのおっしゃるとおりです……。俺は…もっとも深い過ちを犯してしまいました。」
シュラの内は激しい後悔と焦りで満たされていた。
葵の涙を思い出すと、こんなにも胸が痛い。
アレスにさらわれてしまったことが、こんなにも悔しい。
彼女の笑顔が見たいと、こんなにも葵を欲している。
先の聖戦での罪を償おうと、強くアテナと己に誓った。
そして、完璧な聖闘士であろうとするあまり、人間としての心を置き去りにしていた。
シュラ(葵、やっとわかった。俺が馬鹿だったんだ。聖闘士も人間なのに、人間である事を放棄できぬと知っているのに。君の心にこの痛みを、いや、これ以上の痛みを与えてしまったなんて。本当に、本当にすまなかった。俺はこれより君を求める1人の男として、聖闘士として生きる。待っていてくれ、葵。きっと、君を救い出して見せるから。そして、聖域へ戻ったら君に真っ先に伝えよう。『愛している。』と―――。)
~続く~