異界の巫女
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葵の救出策を練るべく全員が教皇の間に場を移した。
沙織「山羊座のシュラ。前へ出なさい。」
シュラ「はっ…。」
シュラは沙織の座る玉座の下に進み出て、跪く。
沙織「シュラ、話して…くれますね?」
沙織は、アテナはそれ以上言わなかった。
だが、何より如実に彼女の問わんとする事を知らしめる。
葵との経緯を話せと言っているのだ。
シュラ「先日、葵に…告白されました。ですが、俺は……。」
沙織「葵さんの気持ちを受け入れなかったのですね?」
シュラ「…はい。」
小さなざわめきが起きるが、沙織が手をかざして止めた。
沙織「それは、聖闘士としての答えですか?」
シュラ「はい。」
沙織「シュラ…貴方は葵さんを想っていない、ということでしょうか?」
シュラ「それは……。」
今も覚えている、あの時に感じた歓喜を。
許されるなら、彼女の気持ちを受け入れて、抱きしめて、愛を囁きたかった。
当たり前のように、普通の男女のように愛を育みたかった。
だが、1人の人間である前に自分は聖闘士だという感情、葵が元々この世界の人間ではない考えが働いてしまい、あのように冷たく突き放したのだ。
それが、己の取るべき正しい道と信じて。
沙織「シュラ、聖闘士の使命とは何でしょう?」
シュラ「地上の愛と平和を守り、アテナをお守りする事と存じます。」
沙織「…葵さんとの出来事はその使命を全うしましたか? 使命を全うするという事は後悔が無いという事。貴方は後悔して居ないのですか?」
シュラ「アテナ…?」
沙織「愛を守ると言いましたが、愛される事を拒絶して、愛する事を拒絶して、一体何の愛を守ろうというのですか?」
シュラ「そ、れは……。」
あのシュラが即答できない、それは彼の気持ちも充分葵に応えられたものなのだと皆が知った。
沙織「山羊座のシュラ。前へ出なさい。」
シュラ「はっ…。」
シュラは沙織の座る玉座の下に進み出て、跪く。
沙織「シュラ、話して…くれますね?」
沙織は、アテナはそれ以上言わなかった。
だが、何より如実に彼女の問わんとする事を知らしめる。
葵との経緯を話せと言っているのだ。
シュラ「先日、葵に…告白されました。ですが、俺は……。」
沙織「葵さんの気持ちを受け入れなかったのですね?」
シュラ「…はい。」
小さなざわめきが起きるが、沙織が手をかざして止めた。
沙織「それは、聖闘士としての答えですか?」
シュラ「はい。」
沙織「シュラ…貴方は葵さんを想っていない、ということでしょうか?」
シュラ「それは……。」
今も覚えている、あの時に感じた歓喜を。
許されるなら、彼女の気持ちを受け入れて、抱きしめて、愛を囁きたかった。
当たり前のように、普通の男女のように愛を育みたかった。
だが、1人の人間である前に自分は聖闘士だという感情、葵が元々この世界の人間ではない考えが働いてしまい、あのように冷たく突き放したのだ。
それが、己の取るべき正しい道と信じて。
沙織「シュラ、聖闘士の使命とは何でしょう?」
シュラ「地上の愛と平和を守り、アテナをお守りする事と存じます。」
沙織「…葵さんとの出来事はその使命を全うしましたか? 使命を全うするという事は後悔が無いという事。貴方は後悔して居ないのですか?」
シュラ「アテナ…?」
沙織「愛を守ると言いましたが、愛される事を拒絶して、愛する事を拒絶して、一体何の愛を守ろうというのですか?」
シュラ「そ、れは……。」
あのシュラが即答できない、それは彼の気持ちも充分葵に応えられたものなのだと皆が知った。