異界の巫女
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黒い渦が大きくなる。
その向こうには、暗い場所が開けていた。
美しくとも何処か禍々しい祭壇に、猛る炎が灯された燭台が見える。
「いや、いやだ! 放してぇ!!」
アレス『光栄に思うがいい。神の器に選ばれた栄誉をな。』
シオン「そうはさせん!!」
アレス『仕掛ければ、間違いなくこの少女が傷を負うぞ?』
シオン「くっ…! 卑劣な!!」
葵の命を盾に取られ、黄金聖闘士たちはなす術も無かった。
それを嘲笑うアレスと共に葵が黒い渦へ消えていく。
消え行く瞬間、大粒の涙を流しながら葵は叫んだ。
「いや、いやだっ! シュラ―――!!!」
その声にはじかれるようにシュラは顔を上げた。
自分を愛してくれた少女が、自分の名を呼んでいる、手を一生懸命自分に伸ばしている。
それは心からの行為。
シュラ(助けなくては、この娘を―――!)
体は無意識に前へ進んだ。
シュラ「葵、葵―――!!!」
シュラは自分を止めようとするアフロディーテやデスマスクを押しのけ、黒い渦へ手を伸ばした。
しかし、その手は葵の手を掴む事すらできず、黒い渦は2人を飲み込んで消えた。
シュラ「…葵っ、くそっ!」
シュラの全身から力が抜け、彼はその場に膝を付いた。
シュラ(俺に助けを求めてくれたのに、俺は守れなかった! 少女1人を守れずに何が聖闘士か…!!)
その思いだけがシュラを包んでいた―――。
その向こうには、暗い場所が開けていた。
美しくとも何処か禍々しい祭壇に、猛る炎が灯された燭台が見える。
「いや、いやだ! 放してぇ!!」
アレス『光栄に思うがいい。神の器に選ばれた栄誉をな。』
シオン「そうはさせん!!」
アレス『仕掛ければ、間違いなくこの少女が傷を負うぞ?』
シオン「くっ…! 卑劣な!!」
葵の命を盾に取られ、黄金聖闘士たちはなす術も無かった。
それを嘲笑うアレスと共に葵が黒い渦へ消えていく。
消え行く瞬間、大粒の涙を流しながら葵は叫んだ。
「いや、いやだっ! シュラ―――!!!」
その声にはじかれるようにシュラは顔を上げた。
自分を愛してくれた少女が、自分の名を呼んでいる、手を一生懸命自分に伸ばしている。
それは心からの行為。
シュラ(助けなくては、この娘を―――!)
体は無意識に前へ進んだ。
シュラ「葵、葵―――!!!」
シュラは自分を止めようとするアフロディーテやデスマスクを押しのけ、黒い渦へ手を伸ばした。
しかし、その手は葵の手を掴む事すらできず、黒い渦は2人を飲み込んで消えた。
シュラ「…葵っ、くそっ!」
シュラの全身から力が抜け、彼はその場に膝を付いた。
シュラ(俺に助けを求めてくれたのに、俺は守れなかった! 少女1人を守れずに何が聖闘士か…!!)
その思いだけがシュラを包んでいた―――。