異界の巫女
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その言葉に皆の視線が葵へ集中する。
「わ、私!?」
アレス『そうだ。お前は我が巫女。そして、その身は我が器、私の新たな肉体となる。』
「やっ、やだ!! 放してよ!!」
沙織「葵さん!!」
前に出ようとする沙織にシオンと童虎が立ち塞がり、止める。
アレス『今の肉体は小宇宙を高めて具現化させているだけに過ぎぬ。いわば、仮初の肉体。だが、私の器となるこの巫女の肉体さえあれば、私は完全にこの世界へ復活できる!』
アレスの真の肉体は遥か太古の昔、アテナとの聖戦の折に木っ端微塵にされて、未だ復活の目処が立たない。
沙織「貴方はいつの間に異世界へ!?」
アレス『先の聖戦の最終決戦直前に、我が魂と小宇宙の一部を分離させ、我が陣営に与していたエリス、ハーデスと共に異界への扉を開いた。そして、残された魂も小宇宙も完全に破壊されても、再びこの世に舞い戻るための手段としたのだ。実際、貴女は私の肉体も魂も小宇宙すら破壊したであろう? 私は事前のそれを予知しておりましたので。』
沙織「そして、分離した魂と小宇宙が行き着いたのが、葵さんの世界だったのね?」
アレス『そう。私は己を刀の形にしてかの世界に降臨した。その私を手にしたのが、この少女の先祖というわけだ。』
その言葉に葵はアレスを見上げる。
「じゃあ、御神体の退魔刀は!」
アレス『私そのものだ。分離させた魂と小宇宙が完全に元に戻るまで、あの姿をとらせてもらった。そして、時は近いと感じ、そなたをこの世界へ誘ったのだ。』
「でも、私やご先祖は聖なる力を使っていたって聞いたよ! 貴方が邪神って言われるなら、どうして!?」
アレス『私は確かに邪神と呼ばれている、こやつらの側では。だが、力の属性はアテナに近き物。同じ父を持つ異母姉弟なのだから。もっとも、そなたの先祖やそなた自身は神域に住まいしているだけあって、聖なる力を増幅させるに適しておったがな。』
「じゃあ、私に力をふるえって言ったのも!」
アレス『私だ。力を振るい、聖闘士により近き存在として親しく交わるためにそう仕向けた。』
「親しく、交わる…?」
アレス『聖闘士の視線をよりお前に注がせるため、お前の関心がより聖闘士にひきつけられるため。そして、それを…恋慕の情にまで昇華させるためだ。』
シュラ・葵「!!」
葵とシュラの顔がこわばる。
アレス『そして、見事そなたは私の期待通りになってくれた。聖闘士を愛し、その愛は拒絶された。その結果、負の感情が心に満ち、私を刀の姿からこの姿に変換させたのだ。』
「そんな…。」
アレス『おしゃべりはここまでだ。早々に我が神殿へ戻り、そなたの魂を肉体から分離させ、我が魂をその肉体に定着させる儀式を行わねばな。』
「わ、私!?」
アレス『そうだ。お前は我が巫女。そして、その身は我が器、私の新たな肉体となる。』
「やっ、やだ!! 放してよ!!」
沙織「葵さん!!」
前に出ようとする沙織にシオンと童虎が立ち塞がり、止める。
アレス『今の肉体は小宇宙を高めて具現化させているだけに過ぎぬ。いわば、仮初の肉体。だが、私の器となるこの巫女の肉体さえあれば、私は完全にこの世界へ復活できる!』
アレスの真の肉体は遥か太古の昔、アテナとの聖戦の折に木っ端微塵にされて、未だ復活の目処が立たない。
沙織「貴方はいつの間に異世界へ!?」
アレス『先の聖戦の最終決戦直前に、我が魂と小宇宙の一部を分離させ、我が陣営に与していたエリス、ハーデスと共に異界への扉を開いた。そして、残された魂も小宇宙も完全に破壊されても、再びこの世に舞い戻るための手段としたのだ。実際、貴女は私の肉体も魂も小宇宙すら破壊したであろう? 私は事前のそれを予知しておりましたので。』
沙織「そして、分離した魂と小宇宙が行き着いたのが、葵さんの世界だったのね?」
アレス『そう。私は己を刀の形にしてかの世界に降臨した。その私を手にしたのが、この少女の先祖というわけだ。』
その言葉に葵はアレスを見上げる。
「じゃあ、御神体の退魔刀は!」
アレス『私そのものだ。分離させた魂と小宇宙が完全に元に戻るまで、あの姿をとらせてもらった。そして、時は近いと感じ、そなたをこの世界へ誘ったのだ。』
「でも、私やご先祖は聖なる力を使っていたって聞いたよ! 貴方が邪神って言われるなら、どうして!?」
アレス『私は確かに邪神と呼ばれている、こやつらの側では。だが、力の属性はアテナに近き物。同じ父を持つ異母姉弟なのだから。もっとも、そなたの先祖やそなた自身は神域に住まいしているだけあって、聖なる力を増幅させるに適しておったがな。』
「じゃあ、私に力をふるえって言ったのも!」
アレス『私だ。力を振るい、聖闘士により近き存在として親しく交わるためにそう仕向けた。』
「親しく、交わる…?」
アレス『聖闘士の視線をよりお前に注がせるため、お前の関心がより聖闘士にひきつけられるため。そして、それを…恋慕の情にまで昇華させるためだ。』
シュラ・葵「!!」
葵とシュラの顔がこわばる。
アレス『そして、見事そなたは私の期待通りになってくれた。聖闘士を愛し、その愛は拒絶された。その結果、負の感情が心に満ち、私を刀の姿からこの姿に変換させたのだ。』
「そんな…。」
アレス『おしゃべりはここまでだ。早々に我が神殿へ戻り、そなたの魂を肉体から分離させ、我が魂をその肉体に定着させる儀式を行わねばな。』