異界の巫女
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その瞬間、己の内に熱いものが生まれた。
震える胸の内、熱くなる体、高鳴る鼓動。
あぁ、これは歓喜なのだ。
歓喜に満ち溢れ、満たされた証拠。
だが、俺の理性の一端がそれを塞き止める。
俺はアテナに忠誠を誓いし聖闘士、俺の全てはアテナの為に。
かつて犯した罪の償いのために、誰かを愛する事を禁じ、その痛みを戒めとして己に科す。
今生の全てをアテナの為に捧げなくてはいけない。
シュラ「…悪いが、俺はその想いを受け入れる事ができん。」
「シュラ……。」
断腸の思いだ。
許せ、葵。
シュラ「それに、俺は黄金聖闘士。俺の全てはアテナの御為だけにある。そして、お前は異界の者。いつかは元いた平和な世界へ戻らねばならん。仮に想いが実を結んでも、結局は離れてしまうだろう。俺とお前が本当の意味で結ばれる事は…ない。」
今、その震える肩を抱き寄せたい。
こぼれてしまいそうな涙を掬い取ってやりたい。
だが、俺はお前に触れる事はできない。
1人の男としての幸せを望んではいけないのだ―――。
「そう、だよね。ごめん…。今の、忘れて?」
葵は振り返る事無く、足早にその場を離れた。
俺はそれを見送ることしかできなかった。
ただただ、胸の痛みを抑えて。
この痛みを乗り越えて、なお一層、アテナの為に、この世界の為に戦おう。
震える胸の内、熱くなる体、高鳴る鼓動。
あぁ、これは歓喜なのだ。
歓喜に満ち溢れ、満たされた証拠。
だが、俺の理性の一端がそれを塞き止める。
俺はアテナに忠誠を誓いし聖闘士、俺の全てはアテナの為に。
かつて犯した罪の償いのために、誰かを愛する事を禁じ、その痛みを戒めとして己に科す。
今生の全てをアテナの為に捧げなくてはいけない。
シュラ「…悪いが、俺はその想いを受け入れる事ができん。」
「シュラ……。」
断腸の思いだ。
許せ、葵。
シュラ「それに、俺は黄金聖闘士。俺の全てはアテナの御為だけにある。そして、お前は異界の者。いつかは元いた平和な世界へ戻らねばならん。仮に想いが実を結んでも、結局は離れてしまうだろう。俺とお前が本当の意味で結ばれる事は…ない。」
今、その震える肩を抱き寄せたい。
こぼれてしまいそうな涙を掬い取ってやりたい。
だが、俺はお前に触れる事はできない。
1人の男としての幸せを望んではいけないのだ―――。
「そう、だよね。ごめん…。今の、忘れて?」
葵は振り返る事無く、足早にその場を離れた。
俺はそれを見送ることしかできなかった。
ただただ、胸の痛みを抑えて。
この痛みを乗り越えて、なお一層、アテナの為に、この世界の為に戦おう。