異界の巫女
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「おかしいな? 確かに、今声がしたんだけど…。」
『………を持ちて、我が元へ………。我が依代の勤めを………果たせ。』
「!?」
姿無き声に葵は驚き、竹箒をきつく握る。
周りを改めて見渡すと、神殿の方から何か怪しげな光が見える。
「あそこには、御神体が…。まさか、泥棒!?」
神殿に祀られている御神体。
それは志摩神社の建立時から伝わるという神剣だった。
遥かな昔、この近隣をおびやかした悪霊がいたという。
それらを退ける力を欲した1人の巫女の元に、神より与えられたのが御神体『退魔刀』。
巫女はこの刀を使い、悪霊を見事に鎮め、志摩神社の初代神主としてこの地を守ったという。
真偽のほどはさておき、子供の頃から大事な物として聞いて育った葵には、それを泥棒なんかに盗ませるわけにはいかない。
葵は怖いのを我慢して、竹箒を構えて神殿へ向かった。
そして、呼吸を整えて思いきり神殿の扉を開け放つ。
「何をしてるの!!! えっ……!?」
そこには誰もいなかった。
ただ、大事に祀られている退魔刀が淡く点滅している。
「な、何コレ!?」
その時、いきなり神殿の扉が閉められた。
「やっ…! 何なの、コレ!? 開かない!?」
扉をドンドン叩くが、誰も来ないし、開く気配すらない。
『我が依代………、来たれ、来たれ………!』
「いや、いやぁあああ!!!」
本能が感じ取った恐怖に呼応して、退魔刀から強烈な光が溢れた。
それと同時に、葵の意識は光に飲み込まれ、彼女は意識を失った―――。
『………を持ちて、我が元へ………。我が依代の勤めを………果たせ。』
「!?」
姿無き声に葵は驚き、竹箒をきつく握る。
周りを改めて見渡すと、神殿の方から何か怪しげな光が見える。
「あそこには、御神体が…。まさか、泥棒!?」
神殿に祀られている御神体。
それは志摩神社の建立時から伝わるという神剣だった。
遥かな昔、この近隣をおびやかした悪霊がいたという。
それらを退ける力を欲した1人の巫女の元に、神より与えられたのが御神体『退魔刀』。
巫女はこの刀を使い、悪霊を見事に鎮め、志摩神社の初代神主としてこの地を守ったという。
真偽のほどはさておき、子供の頃から大事な物として聞いて育った葵には、それを泥棒なんかに盗ませるわけにはいかない。
葵は怖いのを我慢して、竹箒を構えて神殿へ向かった。
そして、呼吸を整えて思いきり神殿の扉を開け放つ。
「何をしてるの!!! えっ……!?」
そこには誰もいなかった。
ただ、大事に祀られている退魔刀が淡く点滅している。
「な、何コレ!?」
その時、いきなり神殿の扉が閉められた。
「やっ…! 何なの、コレ!? 開かない!?」
扉をドンドン叩くが、誰も来ないし、開く気配すらない。
『我が依代………、来たれ、来たれ………!』
「いや、いやぁあああ!!!」
本能が感じ取った恐怖に呼応して、退魔刀から強烈な光が溢れた。
それと同時に、葵の意識は光に飲み込まれ、彼女は意識を失った―――。