異界の巫女
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ギギィ―――………
扉が開かれると、黄金の光が自分を出迎える。
ただ、幾分か自分を見る目が複雑だった。
沙織「急にお呼びたてして申し訳ありません、葵さん。」
「ううん、こうなるってわかったから。何となくだけど。」
沙織「では、お話しましょう。昨日の事は報告を受けました。正直、半信半疑なのです。が、彼らが嘘をつく事はありえませんから、真実と思うのですが?」
「そう、だね。私自身、今も信じられないよ。」
葵は沙織の言わんとしている事を肯定した。
沙織「何があったのか、葵さんも覚えていらっしゃる?」
「…うん。」
葵は目を伏せるように俯いた。
ムウ「ですが、貴女は今までこのような事ができるとは言っていません。急にあのような力に目覚めたのですか?」
「退魔刀から声がしたの。『力を与えよう。この力を受け取り、この地に在る者たちの助けとなれ。』って……。」
リア「俺にはそんな声は聞こえなかったが?」
シャカ「おそらく、葵にだけ聞こえる声なのだろう。」
アル「それに、葵の力には破壊や攻撃という荒々しい小宇宙は感じられなかった。むしろ、癒されるような…浄化されるような優しい小宇宙だった。」
サガ「デスマスク、巨蟹宮の様子はどうなのだ?」
デス「至って正常だ。というより、死の気配や負の気配が一切感じられねぇ。自分の宮っていうのに落ちつかねぇよ。」
アフロ「ならば、問題ないのでは?」
だが、葵は頭を振る。
「怖い。私、怖いよ……。」
沙織「葵さん……。」
「自分の中にワケのわからない力があるんだよ? 昨日まで、そんな事なかったのに…。みんなは辛い修行とかして今の力があるけど、何の前触れもなくこんな力が自分に宿ったら、怖いよ。」
シオン「落ち着きなさい、葵。昨日、そなたが使った力は確かに我らでも驚くくらいの大きな力だった。だが、それはいわば聖なる力。人に害なすものではないぞ?」
「でも、わからない。この力が暴走とかしたら、誰かを傷つけるかもしれない。下手をすれば、死なせちゃうかもしれない。私、誰にもそんな事したくないのにっ…!」
扉が開かれると、黄金の光が自分を出迎える。
ただ、幾分か自分を見る目が複雑だった。
沙織「急にお呼びたてして申し訳ありません、葵さん。」
「ううん、こうなるってわかったから。何となくだけど。」
沙織「では、お話しましょう。昨日の事は報告を受けました。正直、半信半疑なのです。が、彼らが嘘をつく事はありえませんから、真実と思うのですが?」
「そう、だね。私自身、今も信じられないよ。」
葵は沙織の言わんとしている事を肯定した。
沙織「何があったのか、葵さんも覚えていらっしゃる?」
「…うん。」
葵は目を伏せるように俯いた。
ムウ「ですが、貴女は今までこのような事ができるとは言っていません。急にあのような力に目覚めたのですか?」
「退魔刀から声がしたの。『力を与えよう。この力を受け取り、この地に在る者たちの助けとなれ。』って……。」
リア「俺にはそんな声は聞こえなかったが?」
シャカ「おそらく、葵にだけ聞こえる声なのだろう。」
アル「それに、葵の力には破壊や攻撃という荒々しい小宇宙は感じられなかった。むしろ、癒されるような…浄化されるような優しい小宇宙だった。」
サガ「デスマスク、巨蟹宮の様子はどうなのだ?」
デス「至って正常だ。というより、死の気配や負の気配が一切感じられねぇ。自分の宮っていうのに落ちつかねぇよ。」
アフロ「ならば、問題ないのでは?」
だが、葵は頭を振る。
「怖い。私、怖いよ……。」
沙織「葵さん……。」
「自分の中にワケのわからない力があるんだよ? 昨日まで、そんな事なかったのに…。みんなは辛い修行とかして今の力があるけど、何の前触れもなくこんな力が自分に宿ったら、怖いよ。」
シオン「落ち着きなさい、葵。昨日、そなたが使った力は確かに我らでも驚くくらいの大きな力だった。だが、それはいわば聖なる力。人に害なすものではないぞ?」
「でも、わからない。この力が暴走とかしたら、誰かを傷つけるかもしれない。下手をすれば、死なせちゃうかもしれない。私、誰にもそんな事したくないのにっ…!」