異界の巫女
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~第6話~
翌朝、葵はハッキリしない頭を抱えながら湯浴みを願い出た。
女官たちはすぐに用意をしてくれて、葵は1人で大理石の浴槽へ身を沈める。
「…何だったの?」
自分の左手をじっと見つめた。
いつもと変わらぬ掌のはず。
「私、どうなっちゃったの?」
覚えている。
あの恐ろしい禍物たちに対峙した自分を。
そして、その禍物たちを自分が消し去った事。
突如として自分が振るった力はあまりに大きすぎて、葵は自分自身がどうなってしまったのかわからずにいた。
そして、初めて自分が怖いと思った。
女官「葵様。」
浴室の向こう側から女官の声がする。
「はい、何でしょう?」
女官「アテナ様よりの伝言です。湯浴みが終わり次第、教皇の間においでくださるようにと。」
「アテナが?」
女官「はい。教皇様、教皇補佐様、黄金聖闘士様もお揃いになるとの事です。」
昨日の事だろう。
「わかりました。早めに行くと伝えてください。」
女官「承知いたしました。」
葵は浴室から出て、丹念に自分の体を磨き、自分の中の雑念を捨てようと試みた。
いつもの執務用の服ではなく巫女装束を纏って、葵は教皇の間の前に立った。
(わかる。コレが小宇宙? みんなの気配が分かる…。)
今まで小宇宙と言われてもチンプンカンプンだった。
しかし、今なら分かる。
個人を識別するのにも、個人の特徴を掴むにもこれ以上の手がかりはあるまい。
葵は意を決し、自らの両手で重厚な扉を空けた。
翌朝、葵はハッキリしない頭を抱えながら湯浴みを願い出た。
女官たちはすぐに用意をしてくれて、葵は1人で大理石の浴槽へ身を沈める。
「…何だったの?」
自分の左手をじっと見つめた。
いつもと変わらぬ掌のはず。
「私、どうなっちゃったの?」
覚えている。
あの恐ろしい禍物たちに対峙した自分を。
そして、その禍物たちを自分が消し去った事。
突如として自分が振るった力はあまりに大きすぎて、葵は自分自身がどうなってしまったのかわからずにいた。
そして、初めて自分が怖いと思った。
女官「葵様。」
浴室の向こう側から女官の声がする。
「はい、何でしょう?」
女官「アテナ様よりの伝言です。湯浴みが終わり次第、教皇の間においでくださるようにと。」
「アテナが?」
女官「はい。教皇様、教皇補佐様、黄金聖闘士様もお揃いになるとの事です。」
昨日の事だろう。
「わかりました。早めに行くと伝えてください。」
女官「承知いたしました。」
葵は浴室から出て、丹念に自分の体を磨き、自分の中の雑念を捨てようと試みた。
いつもの執務用の服ではなく巫女装束を纏って、葵は教皇の間の前に立った。
(わかる。コレが小宇宙? みんなの気配が分かる…。)
今まで小宇宙と言われてもチンプンカンプンだった。
しかし、今なら分かる。
個人を識別するのにも、個人の特徴を掴むにもこれ以上の手がかりはあるまい。
葵は意を決し、自らの両手で重厚な扉を空けた。