？「そろそろか…。よほどあの聖域の水と空気が合うらしい。」


祭壇に腰をかけ、炎の中に葵の姿を見た黒いローブの者。

全ては自分の思いのままに進みつつあると、満足気に、それでも悪意に満ちた顔をしている。


？「では、次の一手に行くか。聖域に慣れた次の段階は…聖域に『認められる能力』を手にする事にしようか？」


炎の中に違う物が映る。

それは、白布に包まれた『御神体』に他ならない。


？「さぁ、行け。我が依代よ。この刀に封じられし力を解放し、聖闘士どもに認められる力を持つ者としての地位まで上り詰めるが良い。そして、運命の鍵を握る者を選ぶがいい。」


～続く～