刻限、双魚宮―――。



アフロ「さて、アテナと葵を迎える準備もほぼ整ったし、後は到着を待つのみだね。」

デス「っていうかよ。その準備に俺らを駆り出すんじゃねぇよ。」

シュラ「まったくだ。」

アフロ「君らは普段から、タダでここのお茶を飲んでいるだろう？　その料金分だと思えば格安だと思うがね。」

２人「………。（言い返せない）」

ミロ「アフロディーテ、この薔薇はどうしたらいい？」

カミュ「貴方の言うとおりに薔薇を摘んできたが。」

アフロ「テーブルの中央にある花瓶に活けてくれるかい？」

童虎「茶もいい具合にできそうじゃのう。」

アフロ「恐れ入ります、老師。」


今日、この時間に手すきの黄金聖闘士。

宮主アフロディーテ、デスマスク、シュラ、カミュ、ミロ、童虎の６人である。

他の黄金聖闘士たちは任務だったり、執務だったりする。

コレでは不公平なので、他の者たちについては後日、同じような席を設けようとアテナは計画していた。


女官「アフロディーテ様。」


双魚宮に仕える女官が薔薇園にやってきた。



アフロ「何かね？」

女官「アテナ様、葵様。お着きにございます。」

アフロ「お通しするように。」

女官「はい。」


しばらくすると、２人の少女が薔薇園に入ってきた。