君の瞳に映るもの
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ここ数日、石神村には少々変化があった。
千空、クロム、マグマが探索に出かけ、特徴的な高床式の倉庫の上に部屋が増設された。
大きく開く特徴的な丸い屋根はなんとなく見覚えがある。
何だっただろうかと考えつつ遠目にその部屋を見つめていた司帝国の監視役ほむらはゲンが設置した筒状の物体を見てそれが天文台だと気が付いた。
「…スイレン」
ほむらの視線の先には石神村の住人であるスイレンの姿がある。
スイレンは朝の稽古が終わったばかりでまだ髪を結んでいないので前髪で顔がほとんど隠れていて表情が分からないが天文台を物珍しそうに見上げていた。
自身が崇拝している氷月が唯一原子の村でちゃんとしていると嬉しそうに語っていた人物。
正直気に食わない。
ほむらは睨みつけるように見つめていると天文台から出てきたゲンがスイレンに近づいていく姿が視界に入った。
会話の内容までは分からないが、ゲンとスイレンは仲が良いようでよく2人で話している姿を見かける。
距離もただの仲間や友人というには近い気がする。
「…2人は、恋人?」
ただ、恋人というには何かが足りない。
ほむらは首を傾げながら何が足りないのか分からずもやもやとしていた。
2人でいる時はゲンの表情には普段の胡散臭さがなく、表情の変化が少ないスイレンには笑顔が多い。
それに気づいたほむらは友達以上恋人未満という結論にたどり着いた。
「...今日はみつあみ」
朝の稽古が終わってからスイレンの髪をゲンが結んでいる姿を何度見た事だろうか。
スイレンは特にこだわりがないらしく、髪型はゲンがその日の気分で決めているようだ。
ちょっと凝った編み込みやお団子の日もあるが、今日は後ろで1本のみつあみになっている。
「...私も氷月様に」
2人の様子を氷月と自分に置き換えて妄想したほむらはハッとして慌てて頭を振った。
なんだか恥ずかしくなり両手で覆った頬は熱く、なかなか治まってくれそうにない。
熱が引く頃にはほむらの視線の先にいたはずの2人の姿は無くなっていたのだった。
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千空、クロム、マグマが探索に出かけ、特徴的な高床式の倉庫の上に部屋が増設された。
大きく開く特徴的な丸い屋根はなんとなく見覚えがある。
何だっただろうかと考えつつ遠目にその部屋を見つめていた司帝国の監視役ほむらはゲンが設置した筒状の物体を見てそれが天文台だと気が付いた。
「…スイレン」
ほむらの視線の先には石神村の住人であるスイレンの姿がある。
スイレンは朝の稽古が終わったばかりでまだ髪を結んでいないので前髪で顔がほとんど隠れていて表情が分からないが天文台を物珍しそうに見上げていた。
自身が崇拝している氷月が唯一原子の村でちゃんとしていると嬉しそうに語っていた人物。
正直気に食わない。
ほむらは睨みつけるように見つめていると天文台から出てきたゲンがスイレンに近づいていく姿が視界に入った。
会話の内容までは分からないが、ゲンとスイレンは仲が良いようでよく2人で話している姿を見かける。
距離もただの仲間や友人というには近い気がする。
「…2人は、恋人?」
ただ、恋人というには何かが足りない。
ほむらは首を傾げながら何が足りないのか分からずもやもやとしていた。
2人でいる時はゲンの表情には普段の胡散臭さがなく、表情の変化が少ないスイレンには笑顔が多い。
それに気づいたほむらは友達以上恋人未満という結論にたどり着いた。
「...今日はみつあみ」
朝の稽古が終わってからスイレンの髪をゲンが結んでいる姿を何度見た事だろうか。
スイレンは特にこだわりがないらしく、髪型はゲンがその日の気分で決めているようだ。
ちょっと凝った編み込みやお団子の日もあるが、今日は後ろで1本のみつあみになっている。
「...私も氷月様に」
2人の様子を氷月と自分に置き換えて妄想したほむらはハッとして慌てて頭を振った。
なんだか恥ずかしくなり両手で覆った頬は熱く、なかなか治まってくれそうにない。
熱が引く頃にはほむらの視線の先にいたはずの2人の姿は無くなっていたのだった。
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