君の瞳に映るもの
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
氷月たちが次に襲撃してくるのは千空の読みでは嵐の日になるらしい。
あるはずのない銃を警戒してきっとゲンがそうやって誘導するはずだとも言っていた。
正直、氷月とはもう会いたくないし戦いたくもないスイレンだがそうも言ってはいられない。
色々と準備に追われたが今回は石神村の住人全員総出で働いたので何とか準備は間に合い、襲撃から3日後に嵐がやってきた。
「そろそろ来るかな」
「ああ、来るだろうな」
橋で待ち構えているのは千空とスイレンだ。
千空の手には銃に模した木の棒が握られている。
スイレンは一応護衛として橋の手前にいるのだが氷月に気に入られてしまっているようなので千空に近づけさせないための囮としての役割も担っている。
ただ、今回はまともに戦う気はないので氷月がスイレンに向かってきた場合は全力で逃げる予定だ。
「…怖いなー」
「テメーの逃げ足なら大丈夫だろ」
「…頑張ります」
そんなやり取りをしていると森の方から複数の足音が聞こえてきた。
スイレンは武器、千空は銃に模した木の棒を構える。
火縄銃っぽさをアピールするため火種を用意し、強風で火が消えたことにわざとらしく慌てて見せて油断を誘う。
そして、迫りくる屈強な男たちに隠れて待機していたコハク、金狼、銀狼、マグマ、コクヨウが飛び掛かった。
その手には妖艶に輝く日本刀が握られている。
こちらの武器が日本刀だと分かった途端、屈強な男たちは明らかに動揺し始めた。
スイレンも武器を隠していた日本刀に持ち替える。
他よりも刃が短いので小太刀と言った方が良いかもしれないそれを手に氷月以外の敵が持つ石器を壊して回る。
「おや、僕の相手はしてくれないんですか?」
氷月に声を掛けられたが気づかないフリをして石器を破壊することに集中する。
「クッソ石の世界にこんなもん…」
「ヤベぇってボス武器が違いすぎる、もうバキバキだ!!」
日本刀と石器の切れ味の違いは一目瞭然で敵の大半が戦意を消失しつつある。
そこに追い打ちをかけるように毒でもくらえとスイレンが投げつけた瓶に男たちが情けない悲鳴を上げて飛び退いた。
ちなみに中身は適当に色を付けた水なのでただのハッタリだ。
かなり毒々しい色にしてあるので瓶が割れて水が染み込んだ地面がなかなか酷い色になっているので脅しとしてはかなり効果的である。
「武器がバキバキ以前に心がバキバキじゃないですかキミたちは。もっともそれが千空クンの狙いなんでしょうがね。これ見よがしに日本刀なんて見せつけて…」
ただ、やはり氷月だけは別格でマグマの持つ日本刀とコハクを弾き飛ばし、銀狼に迫る槍を金狼が何とか防いでいる。
スイレンは念のため千空の近くに戻り小太刀を構えた。
「村最強はマグマとコハクちゃんと金狼ちゃん、あの3人一気に潰せば勝ちだよ~氷月ちゃん!」
「情報感謝しますゲン君。まあ見ればわかりますが。あと、彼女は最強には含まれないんですね。残念です…」
「…そのまま興味を失ってください」
ゲンが草むらから顔を出し氷月に情報提供という名の誘導を行う。
銀狼から日本刀を奪ったマグマがゲンは敵なのかと言いながら氷月へ飛び掛かる。
3人で力を合わせて戦えという意味だがマグマにだけは伝わらなかったようだ。
コハクは勝手に突っ込むマグマの巨体を目隠しに金狼に自分を切り上げるように指示した。
マグマの体で隠れたコハクの姿は見えていないはずだが、それでも氷月は対応してきた。
上空で氷月の槍がコハクに迫るが、直前で槍先が突然千切れて事なきを得る。
千切れた槍先を見た氷月はまるで手品ですねと呟き、ゲンが誰がそんなことをと驚いた様子を見せているが実にわざとらしい。
「ゲン君いいですねキミは!すごくちゃんとしてる。裏切り者の薄汚い蝙蝠として」
「って何言っちゃってんの氷月ちゃん!?なんで俺がそんなこと…」
目に涙を浮かべるゲンはやはり役者だが、そんなことに氷月は騙されないとわかると否や表情が一変する。
「なんだバレてんのかもう、さっすが氷月ちゃん」
そう言った瞬間、花が舞い、ゲンは橋の支柱の上に姿を現した。
いつ移動したのかわからずスイレンは驚いたが、これがマジックというやつなのだろうと理解した。
「ステージでも使ってたよ。犬鬼灯はお気にの花でさ~花言葉が『嘘つき』」
なんともゲンらしい理由にお気に入りな理由も納得だ。
武器を失った氷月にこれ以上戦うすべはない、はずだった。
.
あるはずのない銃を警戒してきっとゲンがそうやって誘導するはずだとも言っていた。
正直、氷月とはもう会いたくないし戦いたくもないスイレンだがそうも言ってはいられない。
色々と準備に追われたが今回は石神村の住人全員総出で働いたので何とか準備は間に合い、襲撃から3日後に嵐がやってきた。
「そろそろ来るかな」
「ああ、来るだろうな」
橋で待ち構えているのは千空とスイレンだ。
千空の手には銃に模した木の棒が握られている。
スイレンは一応護衛として橋の手前にいるのだが氷月に気に入られてしまっているようなので千空に近づけさせないための囮としての役割も担っている。
ただ、今回はまともに戦う気はないので氷月がスイレンに向かってきた場合は全力で逃げる予定だ。
「…怖いなー」
「テメーの逃げ足なら大丈夫だろ」
「…頑張ります」
そんなやり取りをしていると森の方から複数の足音が聞こえてきた。
スイレンは武器、千空は銃に模した木の棒を構える。
火縄銃っぽさをアピールするため火種を用意し、強風で火が消えたことにわざとらしく慌てて見せて油断を誘う。
そして、迫りくる屈強な男たちに隠れて待機していたコハク、金狼、銀狼、マグマ、コクヨウが飛び掛かった。
その手には妖艶に輝く日本刀が握られている。
こちらの武器が日本刀だと分かった途端、屈強な男たちは明らかに動揺し始めた。
スイレンも武器を隠していた日本刀に持ち替える。
他よりも刃が短いので小太刀と言った方が良いかもしれないそれを手に氷月以外の敵が持つ石器を壊して回る。
「おや、僕の相手はしてくれないんですか?」
氷月に声を掛けられたが気づかないフリをして石器を破壊することに集中する。
「クッソ石の世界にこんなもん…」
「ヤベぇってボス武器が違いすぎる、もうバキバキだ!!」
日本刀と石器の切れ味の違いは一目瞭然で敵の大半が戦意を消失しつつある。
そこに追い打ちをかけるように毒でもくらえとスイレンが投げつけた瓶に男たちが情けない悲鳴を上げて飛び退いた。
ちなみに中身は適当に色を付けた水なのでただのハッタリだ。
かなり毒々しい色にしてあるので瓶が割れて水が染み込んだ地面がなかなか酷い色になっているので脅しとしてはかなり効果的である。
「武器がバキバキ以前に心がバキバキじゃないですかキミたちは。もっともそれが千空クンの狙いなんでしょうがね。これ見よがしに日本刀なんて見せつけて…」
ただ、やはり氷月だけは別格でマグマの持つ日本刀とコハクを弾き飛ばし、銀狼に迫る槍を金狼が何とか防いでいる。
スイレンは念のため千空の近くに戻り小太刀を構えた。
「村最強はマグマとコハクちゃんと金狼ちゃん、あの3人一気に潰せば勝ちだよ~氷月ちゃん!」
「情報感謝しますゲン君。まあ見ればわかりますが。あと、彼女は最強には含まれないんですね。残念です…」
「…そのまま興味を失ってください」
ゲンが草むらから顔を出し氷月に情報提供という名の誘導を行う。
銀狼から日本刀を奪ったマグマがゲンは敵なのかと言いながら氷月へ飛び掛かる。
3人で力を合わせて戦えという意味だがマグマにだけは伝わらなかったようだ。
コハクは勝手に突っ込むマグマの巨体を目隠しに金狼に自分を切り上げるように指示した。
マグマの体で隠れたコハクの姿は見えていないはずだが、それでも氷月は対応してきた。
上空で氷月の槍がコハクに迫るが、直前で槍先が突然千切れて事なきを得る。
千切れた槍先を見た氷月はまるで手品ですねと呟き、ゲンが誰がそんなことをと驚いた様子を見せているが実にわざとらしい。
「ゲン君いいですねキミは!すごくちゃんとしてる。裏切り者の薄汚い蝙蝠として」
「って何言っちゃってんの氷月ちゃん!?なんで俺がそんなこと…」
目に涙を浮かべるゲンはやはり役者だが、そんなことに氷月は騙されないとわかると否や表情が一変する。
「なんだバレてんのかもう、さっすが氷月ちゃん」
そう言った瞬間、花が舞い、ゲンは橋の支柱の上に姿を現した。
いつ移動したのかわからずスイレンは驚いたが、これがマジックというやつなのだろうと理解した。
「ステージでも使ってたよ。犬鬼灯はお気にの花でさ~花言葉が『嘘つき』」
なんともゲンらしい理由にお気に入りな理由も納得だ。
武器を失った氷月にこれ以上戦うすべはない、はずだった。
.