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言葉が息をしたがっている

この惑星の中心の、その先の景色が見たくて。潜れど潜れど、視界は闇に閉ざされる。誰の声も、あぶくがひとつ砕けるその音さえ最早私の耳には届きはしない。それどころかどうだろう、近付こうともがく程、踏み入ってはならぬとばかりに私の呼吸を止めようとするのだから、きっとこの先にある意識は酷く孤独なものなのだと、強い自惚れに溺れては人知れず真っ黒に溶けてゆく涙である。私如き存在など、比較対象にすら値しない事はよく解っている。それでも、人とは孤独に殺される生き物であるという事を思い知る。隣で悠々と泳ぐ気味が悪いまでに大きな生命体を横目に、死にたくて堪らなくなった。

私は、私が生きることを許された世界の心臓にさえ、触れることが出来ない。触れることのできないまま、私の意識はこの世界をそっと離れる。遠くない未来、目の前の大きな刃が私を喰い殺す、その後の話はまた今度、考えるとしようーーー
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