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言葉が息をしたがっている

あなたはいつまでも沖で手を振る。まるでわたしのことを知っているみたいに。わたしもまるで、あなたのことを知っているみたいにゆらゆらと揺れる瞳。何れ全て、夕日と共に水平線へと落ちてゆくのを知っていた。そうして浜は海になった。

海は宇宙のように暗く、泡は星のように瞬いた。それでもわたしはいつまでも、とても重たかったので、どうやらもう、太陽は何処か遠くで砕けてしまったらしい。砂が、わたしを抱いて一億年眠ると囁いた。
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