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君へ贈るうた

皮肉に満ちた駆け引きには、ジョーカーを一枚滑らせる。これは私の決まり事。これは私の決意。
参ったと君が笑ったところで、私は初めて啖呵を切った。
「私達、もう終わりにしましょう。」
仮面を脱ぎ捨て、漆黒のマントを剥いだ。
私は重力に身を任せたのち、次に私は襲いくる向かい風を切って行く。
息つく間もなく、私のカード達は血に染まる。
嗚呼、だけれどーーーそうだった、私は結局、
“君の”切り札(joker)になんて、なれやしないのだったわね。

「私の負けよ。」
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