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いわゆるおとぎばなし

わたしを苛むわたしがいるなら
わたしを護るわたしがいつもいるように

振り返ればたくさんの“わたし”がそこにいて
深い孤独を感じると共に
浮つきても尚強い自信に突き動かされる

わたしはわたしと共に生きてきたのだ
他の誰でもなく
本当の独りぼっちだった頃からずっと
そういう手段を
いつの間にやら学んで
選んできた

だからこそわたしは
わたしのことを誰よりも知っているんだと
そんな譲れない強がりを震える両腕に抱えて
直走る

いつか
みんな
みんなを
「ありがとう」って抱き締めて
迎えに行けるその日まで
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