いわゆるおとぎばなし
遠い、遠い、遥か昔のわたしが見せる夢。
それはとても鮮やかで、眩しくて、今のわたしの手が届く場所には決して在りはしなくて。
それは、幸福で、故に現実はわたしを苛むのだ。
あたたかくてやさしい過去の鎖はわたしを捕えて、離さない。喉を枯らして叫ぶ、ただ、愛(かな)しい、と。
それはとても鮮やかで、眩しくて、今のわたしの手が届く場所には決して在りはしなくて。
それは、幸福で、故に現実はわたしを苛むのだ。
あたたかくてやさしい過去の鎖はわたしを捕えて、離さない。喉を枯らして叫ぶ、ただ、愛(かな)しい、と。